──改めて、主人公の湖音波役に橋本さんを起用した理由を聞かせてください。

高木:私が初めてプロデュースした映画『午前0時、キスしに来てよ』に出演していただいたのですが、当時の私は何もわからないまま臨んでいたんです。それでも、年齢があまり離れていないこともあってか、密にコミュニケーションをとりながら作品を作り上げることができて。そのなかで、作品を一緒に作ってくれた“戦友”のような感覚が生まれました。

現場ではすごくお世話になり、おかげさまで作品はヒットして私の出世作にもなったので、いつか恩返しをしたいと思っていました。その後もたびたび会っていたので「どこかで一緒にやれたらいいね」と話もしていましたし、今回がそのタイミングだったという感じです。

さらに、その前に、私の連ドラデビュー作で貸川さんとご一緒した際、「環奈ちゃん、さらに魅力的な役者さんになったよね」「また一緒に作品つくりたいですね」とお話をしていたこともあって。そのすべての縁がつながったのが『ヤンドク!』ですね。

橋本環奈は現場を盛り上げ、SNSのオフショット撮影のアドバイスもしてくれる!?

──「橋本さんに主演をお願いしてよかった」と思ったエピソードはありますか?

貸川:もう本当に見事な座長です。「体いくつあるの!?」というくらい体力があって、「目もいくつあるの!?」というくらい、目配りをして、気がつく人。何より、明るさがすごい。(番組の公式)SNSを見ていただけるとわかると思いますが、いつもみんなを盛り上げてくださっています。

そういう人だから、スタッフもキャストもみんな「彼女のために頑張ろう」と言っています。橋本さんの誕生日(2月3日)の際は、『マツケンサンバⅡ』で盛大にお祝いをしましたが、あれも我々プロデューサーが「やりましょう」と言ったわけではなく、現場から自然と発生した動きでした。

誰からともなく「何かやろう」と声があがり、「じゃあ、みんなで踊っちゃおう!」みたいな(笑)。そうしたら現場のカメラマンが「カメラアングルどうしますか!?」と提案して、しっかり撮影をしてくれて。“彼女のために”という気持ちが現場にあふれています。

高木:スタッフとかキャストを巻き込むパワーがありますね。

貸川:本当に楽しい現場を作ってくれました。我々は若いときから知っているから、成長、進化も感じますよね。

高木:泣きそうになっちゃう。

貸川:19歳、20歳の頃の彼女を見てるからね。

高木:演技もグッとくるんですけど、裏の姿にもすごくグッときますね。

スタッフ全員の名前を覚えているのもすごい。スタッフはきっとうれしいと思います。あれは「みんながこの場を楽しんでくれたら」と思っての行動だと思いますが、本当によく周りを見ているし、ステキですね。

自ら踊って、しゃべって、場を盛り上げて。それだけ橋本さん自身がこの現場を楽しんでくれているのかなと思うとうれしいですし、座長としてすべてのことに気を配ってくれるその姿に感激しています。

──SNSに投稿されている「お疲れさま動画」で見せる橋本さんのちゃめっ気も話題ですね。

貸川:あのシリーズは、AP(アシスタントプロデューサー)が撮り始めたんです。そうしたら、橋本さんが「しっかり応えよう」とやる気になって、毎回どうやって違うネタを仕込もうかと考えるようになって。お願いもしていないのに、わざわざ変なマスクも用意して(笑)。

【マジックショー】向井理が一瞬で橋本環奈に!?現場で見せたマジックにSNS「萌え供給すぎる」「笑い合う2人たまらん」の声『ヤンドク!』

──そこに乗ってくる、向井理さんも面白いですね。

貸川:実は向井さんもギャグセンスが高くて、すぐ乗ってくれる。

高木:クールに見えますが、本当は面白いことをやりたい方ですよね(笑)。橋本さんと向井さんは初共演なのですが、それを疑いたくなるくらい、すごくいい空気感で。あの2人の和やかな関係性もステキでした。

ほかのキャストも含めて、本当に和やかで、いつもみんな一緒にお話していて。もぐもぐタイムもありましたね。

貸川:差し入れをいつもみんな一緒に食べていますね。

高木:そうすると「今、写真撮ったほうがいいよ!」って、橋本さんが(スタッフに)教えてくれるんです(笑)。

貸川:SNS担当でもあるんですよね(笑)。

高木:本当にオールマイティな座長です。

──最後に、最終回の見どころをお願いします。

高木:中田が残したものとは…という感じでしょうか。あとは、小田桐蒼先生(八木勇征)が出てくるかな、どうかなという部分も楽しみにしていてほしいです(笑)。

貸川:過去に湖音波が紹介状を書いてお台場湾岸医療センターから転院した宮村亜里沙(湯山新菜)の死の真相が明らかになっていきます。病院を揺るがすその問題が最終的にどうなっていくのかが、一つの注目ポイントです。

そして、これまで一つの軸でありながら、中心にはなかった湖音波と中田の師弟関係が、ついにメインの物語になります。湖音波が最大の成長を遂げる重要な局面でもあるので、どんな着地をするのか見届けていただけたらうれしいです。