<橋本じゅん コメント>
あの日、吹き飛んだ建屋の上空を強風の中、ヘリコプターが原子炉へ放水する瞬間を固唾(かたず)を飲みながらリアルタイムで見ていました。ニュースを追いながら、未曾有の災害に混乱する指揮系統が茶の間でも見てとれました。
そして、超非常事態の中、自力でヘリを飛ばして放水するという“生身の人間の心と力だけが頼り”という究極の選択を見ました。とともに、科学の進歩した日本の技術力を盲信的に信じ込んでいた自分に愕然(がくぜん)としました。かけがえのない人の命でしか、この最大の危機には立ち向かえないのだ!と。
私に与えられたのは、そんな最前線の現場で胆力を求められるヘリ群長役、最大の敬意と感謝を込めて全身全霊で撮影現場へ、それこそ“闘い”に向かいました。日本のために命がけで闘ってくださった最前線の戦士たちの存在と働きを、今一度みなさまにお伝えするお手伝いができましたらと思います。
