ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペアで金メダルを獲得したりくりゅうの愛称で知られる三浦璃来選手(24)と木原龍一選手(33)ペアを捉えた写真が“奇跡の一枚”と世界で話題に。
その一枚がこちら。
そこには、木原選手が片手で三浦選手を持ち上げ、グループ5アクセルラッソーリフトを披露している姿が。背景の観客席は色彩の帯となって流れ、まるで時間そのものが高速で駆け抜けているかのよう。その中央で、2人だけが鮮明な軌道を描いていて、幻想的な仕上がりとなっています。
この一枚を撮影したベテラン写真家が、めざましmediaのインタビューに答え、印象に残る日本勢の“名シーン”を明かしてくれました。
「日本チームは惹きつける何かが…」写真家語る日本の魅力
撮影したのは、ゲッティイメージズで31年のキャリアを誇るベテラン、ジェイミー・スクワイア氏。13回ものオリンピックを最前線で記録してきた彼が、めざましmediaのインタビューに応じ、自身が撮影した中でも印象的な日本勢の写真について語ってくれました。
――ジェイミーさんが専門とする被写体について教えてください。
特定の「専門」はありません。むしろ、どんな被写体でも撮影できることを誇りにしています。ただ、夏季オリンピックでは体操、冬季オリンピックではフィギュアスケートなどの室内競技に注力してきました。これらは日常的にカバーしている競技ではありませんが、美しく撮るためには経験や、選手・技に関する知識が必要とされる種目です。
特に体操やフィギュアスケートは、世界中の人々が心から関心を寄せる花形競技であり、ダイナミックで撮影していて非常に面白いですね。何より予測不可能で、演技が終わるまで何が起こるか分からないスリルがあります。
――日本チームの写真も多く撮影されていますね。なぜこれほどまでに日本チームを精力的に記録されているのでしょうか?
団体戦での日本チームは、お互いを非常に熱心にサポートし合っていて、撮影していてワクワクしました。一人の選手(あるいはペア)が氷上にいる時、他のチームメイト全員が声援を送り、拍手をしていました。そして全員で「キス・アンド・クライ」へ行き、スコアを待つのです。
得点が出た瞬間、チーム全体で飛び跳ねて喜びを爆発させていました。仲間の成功を心から願い、応援する彼らの姿には、他では見られない独特の雰囲気がありました。
日本チームの情熱とナショナリズムには、私を惹きつける何かがありました。お互いに深く関わり合っているその姿は、これまで見てきたどのチームよりもエキサイティングな団体戦を演出していました。
世界トップクラスのカメラマンが選ぶ日本勢の“名シーン”
――今回撮影した日本選手の写真の中で、特に印象的な写真を選ぶとしたら?
やはり、三浦・木原ペア、鍵山優真選手を囲んでチーム全員で喜ぶ姿、そして佐藤駿選手を応援するチームの写真がトップ3ですね。これらは群を抜いています。
加えて、スピードスケート男子団体パシュートの準々決勝で、日本チームの佐々木翔夢、山田和哉、蟻戸一永を撮影した画像も気に入っています。彼らがどこで戦っているのかを示すために、オリンピックリングを画像の中に組み込むことができた点が気に入っています。
また、スピードスケート女子団体パシュートの決勝Bに出場した日本チームの高木美帆の画像も、その遠近感ゆえに気に入っています。彼女は3人の先頭を滑っており、3人の頭と腕がこちらに向かって滑ってくるその様子がいいですね。それは、日常ではなかなか目にすることのない、少しユニークなものです。
最後に、フィギュアスケートのエキシビション・ガラで、女子シングルを滑る日本チームの中井亜美の画像も好きです。競技ではなくエキシビションなので、彼女はとても軽やかで自由に見え、心から楽しんでいるように見えます。
