<佐藤二朗 コメント>

僕は、30代40代のころ、本当にたくさんの連ドラに出た。僕が出始めたころは、すでに「トレンディドラマブーム」は過ぎ、「ドラマを作れば高視聴率」という時代も終わっていた。

それでも、スタッフ、キャストたちは、限られた制約の中で、少しでも良い作品にするため、必死だった。次から次へ産み出し、消費されゆく宿命を持つなかにあって、テレビマンたちは、昔も今も、もがき、苦しみ、試行錯誤を繰り返している。

そんなテレビマンたちとたくさんの仕事をしてきたこと、たくさんの連ドラに出演してきたことは、僕の誇りだ。

今回は主演という立場だが、特に気負いはない。嘘。少しある。だけど、僕は今までたくさんの主演を支えてきた。なるべく、なるべくいい芝居をして、いい作品をみなさまに届ける。それが、あのころのテレビマンたちへの恩返しで、今も変わらずもがき、苦しみ、試行錯誤を繰り返してるであろうテレビマンたちと一緒に僕ができる、唯一のことだ。