日本時間2月12日午前3時半から始まった、スノーボード男子ハーフパイプの予選。
2大会連続金メダルを狙う、平野歩夢選手(27)。
オリンピック連覇に向けた決勝への切符は、大きな不安を抱えながらつかみ取ったものでした。

痛み残る中…けが乗り越え決勝へ

2022年の北京五輪。3度目の出場でオリンピックの頂に立った平野選手。
2025年12月には、こんな発言もしていました。

平野歩夢選手(202512月):
五輪に向けて出したいトリックがあるので、それを五輪の時にパフォーマンスできればなと思っています。

“オリンピック連覇”に向け、高まる期待。そんなさなか、平野選手を悲劇が襲います。

平野歩夢選手(公式練習後):
けが明けで痛みとかもまだある状態なので。練習の中でもやりきれない部分とか痛みが出てしまう方向とかもあって。

1月に行われたワールドカップで、演技中にバランスを崩し、転倒。帰国後の検査で複数箇所の骨折や打撲と診断されました。

平野歩夢選手(公式練習後):
骨盤の股関節のところ腸骨ってところを骨折してるんで、着地の負担だったりとか、体もけっこう疲れてくると思うんで。膝もいまだに感覚がないような感じで。
戻れる可能性はゼロじゃなかったんで。それが1%でもあるんであれば。

そんな決意のもとで臨んだ、12日の予選。
1本目からケガの影響を感じさせない滑りを見せると、2本目はさらに調子をあげ…見事7位で予選を通過しました。

平野歩夢選手(予選後):
それなりに痛みも覚悟しながら、体とも戦いながら自分とも戦いながら、今のところ2本とも何とか決められて、あとは決勝で自分のベストを尽くせればと思っています。

谷原章介キャスター:
けがを心配している人もたくさんいると思います。予選の様子は見ていてどう思いました?

現地で取材している東中健アナウンサー:
圧巻の滑りに見えたんですけど、けがの状態を聞くと「けがの影響はある」とお話しされていました。「これまでと積み上げてきたものをしっかりと出して、自己ベストを決勝では出していきたい」と力強く語っておりました。

スノーボード ハーフパイプ 日本勢全員決勝進出

これまで2度、オリンピックに出場するも、表彰台には届かずでしたが…、2025年に開催されたザ・スノーリーグでは、縦3回転、横4回転する「トリプルコーク1440」、縦2回転、横4回転半の「ダブルコーク1620」という異次元のルーティンを披露。12日の予選でも圧巻のパフォーマンスを披露し予選2位通過の戸塚優斗選手(24)。

代表4人の中で最年少、予選3位通過の山田琉聖選手(19)。初のオリンピックでもリラックスした様子で、公式練習の後にはコースの斜面を滑って遊んでいたりと、あどけなさが残る19歳。

オリンピック前、大技「トリプルコーク1440」を史上初めて連続で成功させ、一気に注目の存在となった平野流佳選手(23)。予選2本目でダイナミックなエアを決め、予選5位通過。

『サン!シャイン』は、スノーボードジャーナリストの野上大介氏に日本勢のスゴさのポイントを聞きました。

山田琉聖選手…「高さ×回転数の少ない技で魅せる」
初出場ながら日本勢随一の高さがあり、回転数の少ない技を表現力で高得点に

スノーボードジャーナリスト 野上大介氏:
琉聖は大会がつまらなくなった時期があったらしいんですよ。勝つためにみんな同じ技やってる、それがつまんないって言っていて、そこからもう誰の真似でもないオリジナルの技を磨いて、唯一無二のルーティンを今組み立ててるんですよね。

平野歩夢選手…「けがを感じさせないリカバリー力」
2本目の滑りで体勢を崩すも、倒れず強い衝撃に耐えた。けがをしていなくても至難の業

見事、日本人選手4人全員が決勝に進出のスノーボード男子ハーフパイプ。決勝は日本時間の14日未明に行われます。

(『サン!シャイン』2026年2月12日放送より)