同じ頃、夏のアパートには食事を持って母・ゆき子(西田尚美)が来ていた。手をつけようとしない夏に、ゆき子は食べるよう促す。そして、ゆき子は自分が夫と別れた時の夏の様子を話しだした。
夏も海と同じように父の姿を求めていたと言う。父親がいないことにしてしまったと悔いるゆき子。
そんな話を聞いた夏のスマホに弥生(有村架純)から着信が。電話に出ると、弥生は海からの伝言があると夏に告げる。
“ママは夏くんの話をたくさんしてくれた”、“夏くんといたことなかったけど、いない時から夏くんのこと好きだった”、だから海は夏といるときに水季(古川琴音)の話をしたかったのだと弥生は伝えた。
その時、夏はすでに南雲家に向かっていた。続けて弥生は、お腹の子がいなくなった時の寂しさを、“いた”という事実を大切にすることで徐々に忘れる時間を作ることができていると語る。