山田裕貴とは「新たなコミュニケーションが生まれている」

──以前のインタビューで、山田裕貴さんと「お互いの変化を探ること」をテーマにすると話していましたが、現段階で新たな発見はありますか?

まさか涙すると思っていなかったシーンで、心を通わせすぎて2人で涙してしまう、ということが多々あります。

普段は2人ともケラケラしているのに、お芝居をしていると私は雨ちゃんとして、山田さんは太陽くんとして受け止めていて、撮影が終わったあとに「頑張ったね」と言ってハイタッチをしたり、肩をトントンとしたりすることがルーティンになってきています。

前回ご一緒したときとは役柄がまったく違うということもありますが、新たなコミュニケーションが生まれているな、と感じていますね。

──涙を流すシーンではなくても、泣いてしまうことが多いということですか?

そうですね。お互いにお芝居をしているなかで、相手の声の震えを感じたり、「きっと今、自分のことを思ってこう言ってくれているんだろうな」と思ったりして、お互いに対する感度が高い状態で撮影ができているので、涙してしまうんです。

それはスタッフさん含めて予期していなかったことだと思いますが、面白いですし、やりがいも感じています。

──他の共演者の皆さんと、撮影の合間のエピソードがありましたら聞かせてください。

(雨に“過酷な奇跡”を提示するあの世からの)案内人・千秋を演じる松本若菜さんとは初共演なのですが、食のことや「休みの日に何する?」というようなプライベートのお話もよくさせていただいています。

斎藤工さんもそうなのですが、お2人とも案内人の“役”としていらっしゃるときはどちらかと言うと笑顔が少ないので、撮影のときとの切り替えのギャップが面白くて。いつも「ギャップやばいですね(笑)」と楽しくお話しています。