12月16日(火)、『星になったスターたち』が放送されます。

今年惜しまれつつ旅立たれたスターのみなさんの「軌跡」と「人柄」を静かにたどり、感謝と敬意を込めて、故人をしのぶヒューマン・ドキュメント・バラエティ。

フジテレビに眠る貴重なアーカイブ映像に加え、関係者が語るエピソードを織り交ぜながら、今もなお視聴者の胸に刻まれているスターたちの「輝き」に光を当てます。

MCは前回に続き、上沼恵美子さんと香取慎吾さん。進行は、上垣皓太朗フジテレビアナウンサーが務めます。

左から)上垣皓太朗、香取慎吾、上沼恵美子

日本映画界を照らし続けた偉大なスター俳優たち

多くの作品に出演し、68年もの長きにわたり日本の映画・テレビ界を支えた俳優・吉行和子さん、歌手・女優として幅広く愛されたいしだあゆみさん、その美しさと存在感で見る人を魅了し続けてきた中山麻理さん、冒険家としても新たな道を切り開いた和泉雅子さん、さらに時代劇映画などで数々の名演を残した藤村志保さんなど、日本映画界を照らし続けたスターたちの足跡をたどります。

吉行さんのVTRでは、長年共演してきた仲間たちが感謝と哀悼の意を込めて、その知られざる一面を語ります。大ヒット医療コメディドラマ『ナースのお仕事』(フジテレビ)などで共演してきた松下由樹さんは、吉行さんが役柄にそっと息を吹き込むように、衣装や小道具の細部にまで丁寧に思いをめぐらせていた姿を振り返り、「こんなにも振り幅を持って提案してくださる方は、吉行さん以上の方はお会いしたことがないです」と語ります。

また、年齢を重ねるほどに役の幅が広がる喜びを語っていた吉行さんの言葉に、俳優として深い刺激を受けたことも明かします。

さらに、『3年B組金八先生』(TBS)で32年にもわたり共演した武田鉄矢さんは、「緊迫したシーンでも、吉行の姉御だけはおっとりと芝居をする人で、そのおっとり感がなんだかいいんですよね。“みかん畑の日なたぼっこ”みたいな方でした」と語ります。

いしださんについては、2006年に『西遊記』(フジテレビ)で共演した香取さんが、母のようにそっと寄り添ってくれた言葉の数々を振り返り、「いしださんのやさしさに、すごく胸を打たれました。あの作品を乗り越える力になった」と、当時の思いをしみじみと語る場面も。

上沼さんは、いしださんが「第5回日本アカデミー賞」助演女優賞優秀賞を受賞した『駅 STATION』(1981年)で見せた繊細な芝居に触れ、「この方は、お芝居をするために生まれてきたんだな、と感動しました」と、その胸を打たれた名シーンを紹介します。