12月19日(金)~21日(日)、「第94回全日本フィギュアスケート選手権大会」が、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されます。

ミラノ・コルティナ五輪への代表最終選考会を兼ねた、4年に一度の特別な大会が『全日本フィギュアスケート選手権2025』として放送されます。

優勝、そしてオリンピック代表の座をかけた戦い

日本女子を長らくけん引し、今季限りでの引退を表明した坂本花織選手は、3月の「世界選手権」で銀メダル、さらにグランプリファイナルでも銅メダルを獲得するなど、ラストシーズンでも安定した実力を発揮しています。

同じくグランプリファイナルで銀メダルを獲得し、今季シニアデビューとなる中井亜美選手、5位の千葉百音選手、6位の渡辺倫果選手ら、勢いある選手たちも今大会に集結。それぞれが技術と表現力を磨き上げ、代表の座を巡って熾烈(しれつ)な争いが繰り広げられます。

男子シングルでは、「北京五輪」銀メダリストの鍵山優真選手が「全日本フィギュア」連覇をかけて臨みます。今季も国内外の大会で安定した成績を残し、グランプリファイナルでは2位に入るなど、トップ選手としての存在感を示しています。

鍵山選手を追うのが、中国杯優勝、さらにファイナルで3位となった佐藤駿選手。2月の「四大陸フィギュア」で4位、「アメリカ杯」で3位の友野一希選手も上位進出を狙います。

また、「カナダ杯」3位の三浦佳生選手や、昨年の「全日本フィギュア」で3位に入った壷井達也選手らも優勝争いに名乗りを上げます。

ペアでは、世界の“りくりゅう”として知られる三浦璃来選手・木原龍一選手組が圧巻の強さを見せています。今年2月の「四大陸フィギュア」、3月の「世界選手権」をいずれも制し、勢いは止まりません。今大会では「全日本フィギュア」2連覇に挑みます。

アイスダンスでは、昨年の王者“うたまさ”こと吉田唄菜選手・森田真沙也選手組が連覇を狙います。一方で今年9月、電撃的にアイスダンスに転向した紀平梨花選手が西山真瑚選手と組んだ“りかしん”が、「全日本フィギュア」初出場でどこまで食い込めるかも注目ポイントです。

また、大会翌日の22日(月)には、全日本メダリストたちによる夢の祭典『オールジャパン・メダリスト・オン・アイス2025』が開催されます。競技とは一線を画す、選手の個性を存分に表現したプログラム。

栄冠を手にし「ミラノ・コルティナ五輪への切符」をつかむのは――!?

(※)選手情報は、12月18日時点のものとなります。