“視てはいけない”と禁止されると、ついつい見たくなってしまいますよね。
そんな心理に訴えかけてくる展示会『視てはいけない絵画展』が2025年11月28日から12月28日まで、東急プラザ銀座にて開催されます。
累計約4万人を動員した『視える人には視える展』の制作陣と、数々のホラー作品を手がける映画レーベル「NOTHING NEW(ナッシングニュー)」がタッグを組んだことで実現され、開催前からチケットが完売する枠も出てくるほど高い注目を浴びています。
そこでホラーをこよなく愛するスタッフが、目だけが隠された自画像や直視してはいけない絵など、隅々まで体験取材してきました!
何気ない風景画にどんな背景が隠されている?
今回開催されている『視てはいけない絵画展』は、フィクションであり、絵画と物語を楽しむ体験型展示。
「絵画を世界中から集め、ひそかに保管していた、収集家・小野武久」による、さまざまな理由で“視てはいけない”とされたコレクションが飾られているといいます。
作品には歴史的背景の解説が付いていて、隠された物語や視てはいけない理由を知ることで、より想像力がかき立てられるのがポイントです。
早速会場に入ると、1つの大きな絵がお出迎え。
会場内では「ゴォォォ」と鳴り響いたかと思いきや、時々電波が途切れるような音も入り、不気味な雰囲気が漂っています。
どこかの貴族の風景画のように見えるこの作品を、筆者は深く考えず近づいていくと…あれ?
お庭で優雅に食事をしているようですが、女性の手元や男性の口元に、黒くて丸いものが塗りつぶされています。子どもが追いかける先にも、黒い丸。
この作品は『ベラレッテ家の昼食』。解説によると「フランス北西部で名を馳せた長寿の一族」と書かれています。描かれた昼食会は「一族が長寿を誇るために密かに行っていた『儀式』」だったそう。
その一族から「我々の全てを描いて世間に公開してほしい」と依頼を受けましたが、画家は、その思いに背き、事実を秘匿した状態の本作品を公開。
その後、「ベラレッテ家の人々は数ヵ月の内に命を落とし、翌年には家系断絶」という結果に。黒い部分がどう描かれたのか気になって仕方ありませんね。
そして、作品によっては“リアリティー”を吹き込むため、霊視芸人 シークエンスはやともさんと“代々霊能者の多い家系に生まれ霊が見える”というMiyoshiさんが、“禁視絵”監修者となり、霊視・オカルトの視点によるコメントを寄せているのも見どころの一つです。
“禁視絵”監修者は「“人を喰らう”という行為は、魂ごと取り込むことで霊力を得る」と説明し、どうやら“人を喰らう”場面が描かれていたよう。
「その力は臨界点を突破すると、時に凄まじい呪いへと転じる」そうで、ベラレッテ家は全てを世にさらして呪いを分散したかったのではと推測されています。
続いては、1975年までに活動していたという、合唱団を描いた2作品。
教会の下に集められた児童養護施設の子たちなんだそう。洞窟のような空間で指導者の男性を前に歌う様子や柔らかな日差しが差し込む場所で淑女を囲んで歌う様子が描かれています。
一見なんともない絵画ですが、生没年が書かれた資料を見ると「ルカ・ロマーノ(1948-1955) マッテオ・コロンボ(1949-1956)…」と、どの子ども達も6・7歳前後で亡くなっていることが分かります。
一方で、指導者の男性は72歳、淑女も77歳と長生きしていて、何やらおぞましい背景が隠されていそうです。
“禁視絵”監修者は「幼少期は魂と肉体がまだ完全に融合しておらず、きわめてセンシティブな時期」だと説明。「特異な感受性と、“未完成さ”ゆえに、大人の信仰や欲望、あるいは実験の道具としても扱われた事例も確認されています」と、解説を読んだだけでも背筋がゾワゾワしてきます。
ここまで絵画を紹介してきましたが、会場でひときわ目立つ、とある家の一部をそのまま展示されたエリアも。また、イベント発表時に公開された、目元が隠された女性の自画像を鑑賞することができます。
