乃木坂46・久保史緒里さんの卒業コンサートが2025年11月26日、27日の2日間にわたって、横浜アリーナにて開催されました。
めざましmediaでは、約9年間のアイドル人生の最終日となる27日公演の模様をレポートでお届けします。

乃木坂46・久保史緒里 9年のアイドル人生に幕

久保さんは、2016年に3期生として乃木坂46に加入。
グループの中心メンバーで、2023年に発売された32ndシングル「人は夢を二度見る」ではセンターを務めました。さらに、ニッポン放送「乃木坂46のオールナイトニッポン」(水曜深夜1時)の2代目メインパーソナリティでもあります。

グループの活動以外にも、ファッション誌『Seventeen』の専属モデルを務めたほか、2022年公開の映画『左様なら今晩は』では映画初出演にして初主演。以降、2023年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)、2025年前期の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)、劇団☆新感線の舞台『天號星』(2023年)に出演するなど、多方面に活躍しています。

撮影:鈴木健太(KENTA Inc.)

そんな久保さんの卒業コンサートが、横浜アリーナで開催。
立ち見の人や、ステージバックまでびっしりと埋まった場内。さらに、インターネット生配信も行われるなど、大勢のファンが“アイドル・久保史緒里”としての最後のステージを目撃しました。

開演前から客席が水色と黄色の久保さんカラーのペンライトで染め上げられます。

影ナレは、4期生の賀喜遥香さんと田村真佑さん、そして弓木奈於さんが担当。
「史緒里ちゃんの好きなところー!」というかけ声で、「首が長くて髪がきれいなところ」「たまにめっちゃ引き笑いするところ」「ご飯をおいしそうに食べると、ちょっとうれしがって追加で料理作っちゃうところ」と1人ずつ久保さんの好きなところを挙げていきます。続けて、ファンも好きなところを叫ぶ流れに。

そして、「OVERTURE」とともに、久保さんの懐かしい姿が次々とモニターに映し出されていくと、場内が熱を帯びていきます。

ついに始まった久保さんのアイドル人生最後のライブ。
サイリウムカラーである水色と黄色の光がモニターに映し出されると、その間から久保さんがステージに登場します。

撮影:鈴木健太(KENTA Inc.)

力強い声で「乃木坂46 久保史緒里 卒業コンサート開幕します!」と宣言すると、ライブの幕開けを飾ったのは、「不眠症」。
19thシングル「いつかできるから今日できる」に収録されているカップリング曲で、久保さんと、2024年にグループを卒業した山下美月さんがWセンターを務めた楽曲です。
全員が黒と金を基調にした衣装を着用し、メンバー1人ずつモニターに映し出されていきます。

続いて披露したのは、久保さんが憧れであり尊敬する人として名前を挙げている生田絵梨花さんがセンターを務めた「何度目の青空か?」。まだグループ加入前に、この楽曲を披露している先輩メンバーの姿を見て、乃木坂46のとりこになった久保さんにとって、思い出の曲でもあります。

撮影:鈴木健太(KENTA Inc.)

そして、「走れ!Bicycle」では、「忘れない思い出を作ろうね!」とファンに呼びかける久保さん。久保さんと“親分・子分”の関係でファンに親しまれている5期生の一ノ瀬美空さんは「エンジン全開で愛を送っちゃいます!」と久保さんへ愛を伝えました。

以降も「太陽ノック」「錆びたコンパス」とファンと一体になって盛り上がる楽曲を披露していき、久保さんのかっこいいキメ顔とともに、モニターには卒業コンサートのタイトルロゴが映し出されます。

ここで、久保さんが太宰治の『走れメロス』を音読するVTRが。同時にメンバーのレッスン中の映像が流れます。
「メロスは帰ってきた。約束の通り、今帰ってきた。ありがとう友よ」という言葉で締めると、ここから、久保さんが参加した楽曲を中心としたユニットブロックへ。

撮影:鈴木健太(KENTA Inc.)

まず野球が好きなメンバー“乃木坂野球部”が歌う応援ソング「Never say never」。
2023年に行われたWBC日本代表の壮行試合で始球式を務めるなど、大の野球好きとして知られる久保さんは、拳を突き上げ、メンバーと肩を組みながら歌いあげます。

そして、久保さんと同期の3期生によるユニット楽曲「平行線」では、久保さんはピンクベージュ、岩本蓮加さんは緑、伊藤理々杏さんは黄色、梅澤美波さんは水色、吉田綾乃クリスティーさんはピンクと、温かみのある色合いの衣装で、披露しました。

続く、2018年の「めざましどようび」テーマソングでもある「雲になればいい」は、グループを卒業した生田絵梨花さん、桜井玲香さん、衛藤美彩さんからなるユニット楽曲で、久保さんはオリジナルメンバーではありませんが、今回は4期生の松尾美佑さんと林瑠奈さんと歌います。
途中、今回のコンサートを体調不良で欠席している矢久保美緒さんの名前を出すと、年内での卒業を発表している松尾さん、矢久保さんと本当は一緒に歌う予定だったことを明かしました。

撮影:鈴木健太(KENTA Inc.)

さらに、久保さんを含む2001年生まれのメンバーからなる「新・華の2001年組」が、新成人となった2022年に発表した「価値あるもの」では、「(このまま)変わらない(距離でいい)」という歌詞の部分で、それまでは横一列になっていたメンバーから1人離れて、ステージに設置された階段をのぼる久保さん。
ファンに背を向ける形で久保さんを見つめるメンバーを見ながら、「そこに僕がいなくたって微笑んでいられる」と歌うと、思わず涙ぐむ瞬間も。

VTRでは高校の合唱部をテーマとしたショートドラマが流れます。
主人公が高校最後のコンクールでライバルに負けないよう、ソロパートを狙いにいくという物語。しかし、結果はライバルとの2人でパートを担うことに。
1人ではなく、2人でやることの重要性についての内容から、ライブはWセンターブロックに。