前作は家族と視聴「みんなでうるうるしながら」
――ナレーション収録を終えていかがですか?
前回ナレーションを担当させていただいてから、私自身、その後の大介くんと家族のみなさんを気にしていたといいますか、あれからどう暮らしているのかな、と気になっていましたので、こうしてまた担当させていただけて、素直にありがたい気持ちでいっぱいでした。
家族にとって、お父ちゃんが施設に入ってからの8ヵ月が、長いものだったのか、短いものだったのか…。そこからの時間の流れは、わりと自分自身が想像していたようなものに近かったな、と収録を終えてまず思いました。
(イライラが募っていたことを)“自我が芽生え始めた”と説明されていた大介くんでしたが、大好きな父ちゃんへの思いにプラスして、自分自身や家族のいろいろなことが積もっていって、それが瞬間的に(イライラという形で)飛び散ったんだろうと思いました。
そんな素直な反応が、前回よりも見えた気がしました。
――前回は、大介さんに対して「こんな息子がほしい」とも話していました。
年齢は、自分に近いんですけど、すごく家族思いで、社会人一年目でも家族とともに叶えたい夢があって、だけど、年齢的に抱えきれる限界もあって、そのことに葛藤する様子が正直に見えてきて…そんな息子はいいなって、やっぱり今回も思いました。
――この作品は、前作が国際メディアコンクール、ニューヨーク・フェスティバルにて、ドキュメンタリー・Human Concerns(普遍的関心)部門で銅賞を受賞するなどしました。周囲からの反響はありましたか?
NYフェスティバルで銅賞受賞!『ザ・ノンフィクション』特別編を放送
前回と、その後の特別編も家族みんなで見たんです。みんなでうるうるしながら。普段、自分が出ている作品を家族と一緒に見ることはあまりないんですけど、久しぶりに一緒に見ました。
だからといって、見終わって感想を言い合うわけではないのですが、それぞれが“家族”というものを改めて感じる時間だったんだろうな、というのは、言葉がないながらにも感じました。
――今回、大介さんの家族の歴史や現状がさらに明かされる部分もありました。そこはどう感じましたか?
いい意味で、大きな衝撃はなかったといいますか、素直に「あ、そうだったんだ」と思えました。それは、本当に家族というものの関係性、つながりを大事にしている大介くん、家族のみなさんだからだろうな、と。
お父ちゃんのことと同時にいろいろなことがあって、それを乗り越えながらきている。そういうことを考えての大介くんの夢…自分が農家になって、家族みんなで暮らすという、そこにつながっているんだろうと思いました。
それと、印象的だったのは、前回、その姿が家族の家のなかにあったおばあちゃん(佳秀さんの母)。今回、後編に出てきますが、息子である父ちゃんへの思いは、大介くんの父ちゃんへの目線とはまた違う“母の目線”で、その思いをすごく感じました。
そして、嫁である京子さんとの関係性も「トマト食べる?」「じゃあ、いただきますわ」というあの一瞬の場面で伝わってきて、グッときました。
――最後に視聴者へのメッセージをお願いします。
父ちゃんが施設に入って8ヵ月、家族に生まれた新たな葛藤、希望、未来…。そのリアルを、私と同じように温かい気持ちで見守るといいますか、寄り添っていただけたらありがたいな、と思います。そして、大介くんのことをともに応援していただけたらうれしいです。