ドラマ『40までにしたい10のこと』(テレビ東京)に出演し、いまブレイクNO.1俳優として高い注目を集めている庄司浩平さんが、2025年10月28日にセカンド写真集『だから、ぼくは』を発売。
26歳の誕生日に発売される今回の写真集は、文学を愛する庄司さん自らが書き下ろした文章からテーマを設け、ストーリーとして落とし込みながら撮り下ろされた写真で繰り広げられる、“フェイクドキュメンタリー”的な1冊に。シーンが変わるごとに庄司さんの役者としての表現力の幅を存分に見せつけられる作品に仕上がっています。
めざましmediaは、写真集の発売を控えた庄司さんにインタビュー。
2020年に『魔進戦隊キラメイジャー』で俳優デビューするも、「過去には窮屈だと感じる時間も多かった」と告白。
さらに、今までとは違った写真集に仕上げようと思った“あるきっかけ”や、家族とのほほ笑ましいエピソードなど明かしてくれました。
【インタビュー後編】「結婚も子育てもしたい」ドラマ『40までに』で話題の庄司浩平 役とは異なる恋愛観や特撮でデビュー飾るも苦悩を告白
なぜ物語形式の写真集に?『だから、ぼくは』に込めた思い
2020年に『魔進戦隊キラメイジャー』(キラメイシルバー役)で俳優デビューした庄司さん。2022年1月にはパリコレクションに出演するなど、モデルとしても活躍しています。
2025年には『仮面ライダーガヴ』(ラキア・アマルガ/仮面ライダーヴラム役)、ドラマ『40までにしたい10のこと』(田中慶司役)と話題作に続々出演し、大きな注目を集めています。
そんな庄司さんがセカンド写真集『だから、ぼくは』を発売。自身が書き下ろした文章をもとに制作サイドと練り上げ撮影テーマを設定した、新感覚の“純文学的写真集”に仕上がっています。
――今回の写真集のタイトル『だから、ぼくは』には、どんな意味や思いが込められていますか?
この写真集の中にある文章の1つから、一部を抜粋して『だから、ぼくは』というタイトルにしました。
僕には読み手が好きに想像すれば良いという思いがあって、そこがエンタメの良さだと思っています。みなさんが読んで、それぞれの感想や感触、においがあるはずなのに、作り手の僕が「これはAという考え方がありまして」と答えを言ってしまうと、A以外の答えにたどり着いた人がみんな不正解になってしまうじゃないですか。
そういうことではなくて、読んだ人それぞれの意見があっていいと思うので、答えにたどり着く一歩手前らへんで止めようと思い、このタイトルに決めました。
――『だから、ぼくは』のあとは、読者に委ねるということですか?
そうです。実際に写真集の中では、そのあとに続く文章が書いてありますが、別にその文字通り、写真通りに受け取ってもらわなくて良いと思っています。
基本的には世に放たれたら、1人1人の答えがあって、考え方があると思うので、そこも自由に楽しんでいただけたらと思います。
――なぜ写真だけではなく、文章もある物語形式の写真集にしてみようと思ったのでしょうか?
まずは読み物として面白くしたいというところから始まり、色々なアイデアを出した時に、ファッション系が面白いかなと思って、その方向で1回進んでみました。
でも、それは人によって実は面白くない可能性があるという点と、そういう写真集を見たことがあったので、少し違うパターンにしようかなと思いました。
まだまだ駄文ですが、文字を書くこともやり始めたので、そこと組み合わせてできないかなと。前から読んでも面白いし、後ろから読んでもらってもいい。人によって色んな受け取り方ができるものが作れたらいいなと思い、“文章をいくつかと写真”という形の写真集を作りました。
写真集を読み物としても楽しめるよう試行錯誤したという庄司さん。
今までとは違った写真集に仕上げようと思った、とあるきっかけがあったといいます。
僕自身の考え方なのですが、写真集って1回読み終えたら、なかなか2回目を読もうとはならなくて。1回見て満足してしまうというのが、僕自身そうだったんです。自分で良い写真集だなと思って、手に取って、実際にお金を出して、自分の本棚に差しているのに、何年もその位置から変わらないという事実に気づいて…。
自分が2冊目の写真集を出そうかなという考え方になった時に、それは寂しいと思いましたし、残念とも思ったんです。せっかく時間やお金をかけて手に取って開いてくださった方に、何回か“味変”できる、見る度に違うものがあったらいいなと思いました。
――庄司さんが書かれた文章を写真にするという形ですが、文章が実際にビジュアルとして膨らんでいく過程はいかがでしたか?
純粋に面白かったです。僕は託す形でいましたし、それがいいなと思ってやっていたので、僕の意思は文章を作ってからはほぼ入れずに、みなさんにお任せしました。カメラマン、スタイリスト、ヘアメイクなど、みなさんがそれぞれどういうふうに持ち寄っていくのか。プロの腕を信じてみようと思いました。
個人の写真集なので、「みなさん好きにやってください!」ということができる。それを、僕も見たかったので、自分が予想していた形になったものもあれば、こういうふうなものを持ってきてくださるんだ!と思う部分もあったので、そこがない交ぜになったものを、実際に見られた瞬間は面白いなと思いましたね。
撮り下ろした写真と共に、庄司さんが書き下ろした文章が組み合わさり、まるで純文学作品のような、エモーショナルな一つの物語が繰り広げられる一冊となっている今回の写真集。
お気に入りカットを聞いてみると、「すごく面白い絵ができたと思う」と1枚を選んでくれました。過去には窮屈な時間も多かったと語る庄司さん。“今の庄司浩平”を表しているという“ベルトで結ばれた”カットとは…?
