フィギュアスケートの国際大会「世界ジュニアフィギュアスケート選手権」が、3月4日(水)から8日(日)までエストニアで行われ、フジテレビ系では8日(日)25時55分から大会の模様をダイジェストで放送する。
日本からは、先日行われた四大陸フィギュアで銅メダルを獲得した鍵山優真選手をはじめ、ババリアンオープンで初優勝した佐藤駿選手、そして全日本ジュニア女王の河辺愛菜選手、川畑和愛選手らが出場し、世界の強豪に挑む。
フジテレビ・スポーツのHPには、フィギュアスケート班が取材した最新情報や注目選手のプロフィールなどが掲載されているだけでなく、選手たちの“ここでしか見られない”動画もアップされている。
海外での合宿やプログラム作りなど、貴重な舞台裏や選手たちの素顔をのぞける動画は「フジテレビ SPORTS」のYouTubeチャンネルでも視聴可能だ。
勝つために4回転は必要
昨年行われたジュニアグランプリファイナルで優勝し、全日本選手権でも5位という結果を残している佐藤選手は、昨年8月に長野・岡谷市で行われた合宿に参加。
すでに3種類の4回転を習得しているが、この合宿では4種目の4回転ルッツの習得を目指していた。
佐藤選手が参加した合宿は小学1年生から大学4年生まで約70人が、リンクを12時間貸し切りにし、時折休憩を挟みながら、練習に励んだ。
佐藤選手の4回転ルッツへの挑戦は、合宿2日目の夜から始まった。
4回転サルコウ、4回転トゥループ、4回転ループとすでに習得している3種類の練習から行い、4回転ルッツの練習へ。転んだりしてしまう中で、2回目の挑戦で4回転ルッツに成功。側で見ていた日下匡力コーチも大喜び。
佐藤選手は「着氷できると思っていなかった。(体を)締めたら降りられたのでビックリしました。1回目で感じをつかめたので、2回目はイケるかなと思って」と話した。
一方、日下コーチも「2回目で降りると思わなかったです」と、佐藤選手以上の喜びを見せた。
しかし、4回転ルッツの初着氷した翌日には、高難度ジャンプ習得の難しさを思い知る。「4回転をやると、3回転が跳べなくなる」と佐藤選手が話すように、体にグッと力を入れたり、逆に力を抜いたり、ジャンプの回転によって調整が難しいという。
佐藤選手は「世界を見たら4回転は絶対に持っていないと勝てない。年下も自分よりも多くの種類の4回転ができたり、自分よりうまい人は山ほどいる。勝っていくためには4回転は絶対に必要になってくる。4回転ができたと言っても、確率はまだ低く、試合で入れられるほどではない。確率を上げることで、トリプルと4回転を使い分けたりできるようにしたい」と意欲を見せた。
「フィギュアスケートTV!」はBSフジ<スポーツセレクション>(毎週金曜23時~23時55分)で放送中!詳しくは番組HPで。