昨日の深夜に切断されたと思われるその手は、海水で濡れていた。古庄のロッカーからは硝酸カリウムが見つかり、同僚には「タイムホールが見つかった」とメッセージを送っていたことも判明する。

さらに、古庄は何者かに常見の住所を教えていた。興玉は常見が狙われるかもしれないと話し、小夢とともに彼女のマンションへと向かう。

興玉の推測通り、誘拐され、車に乗せられる常見。そして、興玉と小夢までもが誘拐されてしまう。

小夢が目を覚ますと、3人は倉庫のような場所で手足を拘束され、マスクを被った2人の男に拳銃を突きつけられていた。

真鍋(神保悟志)も古庄(山田キヌヲ)も殺害したのは…

そこへ片桐が現れる。マスクの男に「常見はタイムホールを実現できるのか」と問われた片桐は「そうだ」と答える。それを聞いた興玉は笑い、真鍋を殺害したのは片桐だと断じた。

真鍋が常見を潰して手柄を横取りしたと考えた片桐は、“天罰”として機体に爆弾を仕掛けたという。古庄を殺害したのも片桐だった。

「古庄が捏造の情報を流した」という常見の話について問い詰めた片桐に対し、古庄は爆弾を作っていたを見たと脅迫。片桐は逆上し、古庄を殺害、遺体をバラバラにして海に捨てていた。

遺体の一部が地上で見つかったのは、常見のタイムホールによるものだと思い込む片桐は、自分の体に巻きつけた爆弾を見せ、常見を問い詰める。何も話さない常見に激昂した片桐がボタンを押そうとした瞬間、片桐は突然呼吸ができなくなり苦しみ出した。

その隙を突いて、興玉は片桐を制圧。常見も自ら拘束を解く。マスクの男の正体は、芹田正彦(迫田孝也)と、全決の協力者・村主虎飛矢(名村辰)だった。

呆気にとられる小夢に、興玉が説明する。常見のマンションの前で怪しげな車を見かけた興玉は、芹田と村主に常見を見守るよう依頼。間一髪で常見の誘拐を阻止し、片桐の自供を引き出すために誘拐された演技をするよう常見に提案していた。

自分だけが何も知らなかったことに憮然とする小夢。