RIIZE初の日本アリーナツアー『2025 RIIZE CONCERT TOUR [RIIZING LOUD] IN JAPAN』(全国5都市11公演)の最終公演が9月13日(土)~15日(月祝)の3日間、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われ、初日にはK-POP男性グループとしてデビュー最速での東京ドーム公演となる『2026 RIIZE CONCERT TOUR [RIIZING LOUD] Special Edition in TOKYO DOME』が発表されました。

『Love 119 (Japanese Ver.)』『Boom Boom Bass』『Fly Up』にEXO『Monster』カバーも

今回のツアーのキーワードが“航海”ということで、メインステージは船がモチーフとなっていて、背面を覆う巨大ビジョンの中央には船首を想起させる切り替えが。

幻想的なオープニング映像の後、その船首が真ん中から左右に開き、中からショウタロウさん、ウンソクさん、ソンチャンさん、ウォンビンさん、ソヒさん、アントンさんが登場。

田中聖太郎写真事務所

正面を見据えた精悍な表情がビジョンに投影されると、BRIIZE(ファンの愛称)から大きな歓声が上がりました。

1曲目は『Ember to Solar』。
炎のような映像と照明の光でオレンジに染め上げられたステージでは、速いビートに乗って情熱的なパフォーマンスが繰り広げられます。曲のラストに向かってウォンビンさんとソヒさんのロングトーンもより力と熱を帯び、初っ端からRIIZEのカリスマ性が誇示されました。

場内にサイレンが鳴り響き、続いて『Siren』へ。
アップテンポのダンスナンバーを畳みかける高速ステップが見どころの1つの楽曲で、メンバーたちは曲の途中でメインステージから、花道で繋がれたアリーナ席中央にあるセンターステージに移動。周囲を観客に囲まれた場所で、迫力のステップを見せつけました。

『Odyssey』では一転、会場に青い光が放たれ、センターステージにスモークが立ち込めます。メインステージが船とすると、客席を含むセンターステージは海の中といったイメージで、そこに立つメンバーたちはまるで波の上でたゆたうかのよう。
夢に向かって一歩を踏み出していく想いを綴ったミディアムテンポのナンバーを、優しく温かみのある歌声で届け、サビでは美しいユニゾンも聴かせ、歌唱力の高さが際立ちます。

『Combo』ではメンバーがステージに散らばって、目の前のBRIIZEひとりひとりに向けて歌うような場面も。
サビに向かってパワフルになっていく歌声は、“誰が何と言おうと 君を求めている”という想いの高まりを感じさせます。

オープニングの4曲でカリスマ性、ダンススキルと歌唱力の高さ、ファンとの距離の近さというRIIZEの持ち味をぎゅっと詰め込むと、MCでは等身大の一面も垣間見せます。

ソンチャンさんは「RIIZEがここ代々木に帰ってきました!」とニコニコの笑顔。
ショウタロウさんは「ただいま、代々木」とあいさつすると、日本初の単独公演の会場が代々木だったことに触れつつ「最後まで全力で応援してくれますか?」とかわいくお願い。
ソヒさんは「本気で行くぞ!」と元気にいっぱいに気合を入れます。
一方、体調不良のため、初日公演は椅子に腰かけての出演となったウォンビンさんは「ベストの姿を見せられなくて申し訳ない」と謝罪しつつ、最後まで全力を尽くすことを誓いました。

「素敵なメモリーを作ろうぜ!」というウンソクさんの掛け声から始まったブロックでは、上着を赤系のクールなジャケットからベースボールシャツに着替え、親しみやすさを感じさせる楽曲でポップな世界観を作っていきます。

日本オリジナル曲の『Be My Next』『Lucky』では、BRIIZEも一緒に歌って盛り上げ、メンバーもステージを走り回ったり、カメラに向かって至近距離のファンサをしたりと楽しむ姿を見せました。

映像を挟み、アントンさんの父、ユン・サンさんが参加した『Passage』で雰囲気を変えると、歌ものの楽曲がメインとなるブロックへ。

メインステージの船首の先にタラップが取り付けられ、船員風の衣装に着替えたメンバーはそこに腰かけて、『Midnight Mirage』を歌い出します。
客席を見渡して笑顔を向け、時に手を振ったりしながら、メルヘンチックで美しいメロディを歌唱。繊細な歌声が心地よく響きます。

『Hug』は部屋のセットの中でリラックスした雰囲気で歌唱。ソンチャンさん&ウォンビンさん、ショウタロウさん&ソヒさん、ウンソクさん&アントンさんがペアになって、お互いの肩にもたれかかったり、ハグをしたりと仲良しぶりもアピール。
また、ショウタロウさんがノートに書かれたメッセージを見せる場面では、“ソンチャン、誕生日おめでとう!”と記されており、いつもはBRIIZEに向けた言葉のところを、9月13日に24歳の誕生日を迎えたソンチャンさんへのメッセージに変え、曲中でのサプライズお祝いも成功させました。

『Love 119 (Japanese Ver.)』は、ショウタロウさんの「一緒に歌ってください」というお願いに応えて、BRIIZEたちが大合唱。歌唱後、ソヒさんは「BRIIZEの皆さんはすごく合唱が上手くなりましたね!」と驚きを口にし、ショウタロウさんも「(ツアーが)終盤に差し掛かっているからか、みんなの合唱が一段とレベルアップした気がする」と喜んでいました。

アウトロをアレンジしてラフに踊れるダンスパートを作り、会場全体をクラブのような雰囲気に変えた『9Days』や、BRIIZEの特大のシンガーロングが起こったエモーショナルなポップソング『Show Me Love』などで一体感を高めると、ライブは後半戦へと突入。

『Honestly』ではミラーボックスを使った演出で、しなやかな動きの振付を360度、余すところなく見せ、羽織っている柔らかい素材の白シャツが時に羽のように広がったり身体に絡みついたりして、セクシーさを増幅させBRIIZEの目をステージにくぎ付けにします。

田中聖太郎写真事務所

『Get a Guitar』はアントンさんのベースとウォンビンさんのギターによるセッションから始まるというスペシャルな演出もあり、BRIIZEは大興奮。

他にも『Talk Saxy』『Impossible』『Boom Boom Bass』などの人気曲は、ダンサーを加えて迫力を増したパフォーマンスにしたり、ダンストラックをアレンジして入れたり、ライブならではの見せ方をして進化を感じさせます。

また、このブロックではEXO『Monster』をカバー。
印象的な振りは踏襲しつつも、フォーメーションなどはアレンジされていて、先輩へのリスペクトと、RIIZEにしか出せないカラーを見せたパフォーマンスとなりました。

激しいダンスナンバーが続く後半戦。

5月に発売された1stフルアルバム『ODYSSEY』のリード曲『Fly Up』までやり切ると、メンバーはステージに倒れ込みます。特に『Fly Up』はポップで楽しい曲ですが、細かいステップが多く取り込まれていて、白いシャツが透けてしまうくらいの汗をかいていました。

体調不良のため、この日の公演は歌のみで参加していたウォンビンさんは、「本当にキツそうですね。こんな風に一生懸命にやっているメンバーを見て、感動しています」と想いを口にしました。

そして、アントンさんが「大切な最後を飾れるように、僕たちは最後まで一生懸命頑張ります」と伝え、ショウタロウさんが「僕たちはすべての瞬間で完璧ではないですけど、後悔のないように前に進んで行こうという意味を込めた曲になっています」と紹介し、本編のラストは『Another Life』。
ウォンビンさんも一緒のステージに立ち、メンバー全員で歌詞に込められた想いを丁寧かつ情熱的に届けました。