2025年9月9日に発売される松井珠理奈さんの10年ぶりの写真集『アイヲシル』。
今回の写真集で、ランジェリーカットに初挑戦した松井さん。「最初はちょっと抵抗があった」と胸の内を話してくれました。
「見せない方向で行こう」と思っていたランジェリーカットに挑戦した理由

――MVなどで水着やランジェリー姿を披露するメンバーもいましたが、松井さんはグループを卒業してから写真集でそういったカットに挑戦されるというのはどうでしたか?
グループ当時、私はめっちゃ若かったので、そういうショットがなかったんですよね。たぶん1回も着たことがないと思います。『ヘビーローテーション』(AKB48 17thシングル)のミュージックビデオでも着てないんです。お風呂のシーンみたいな感じで、ランジェリーカットはなくて。
水着も最初の頃は、水着ではなくて私だけキャミソールと短パン。そういうショットを見せていなかったので、「これは見せない方向で行こう」と、ずっと思っていたんですよ。
――自分の中でですか?
はい。大事な人にしか見せないものじゃないですか。「これを見せていいのか、一生見せずに終わりたい」みたいな乙女心はありました。
最初は、写真集やグラビアでランジェリーを着ることにちょっと抵抗があったんです。
でも、田中みな実さんとかおしゃれな女性の方々の写真集を見た時に、水着よりもランジェリーの方が綺麗で、女性から見てもすごく素敵だなと思ったので、「今の自分なら、挑戦できるかもしれない」と思って、挑戦しました。
ただ、衣装合わせで初めて着た時は、恥ずかしすぎて隠しながら出ていきましたね(笑)。
写真集を見たら、そんなに恥ずかしがっているように見えないと思いますが、所々そういった表情があると思うので、いろんな表情を見てもらえたらと思います。
――今回の写真集の中で、お気に入りのカットを教えてください。
めちゃくちゃ顔!という感じですが、このカットですかね。

今回、全体的に肌の質感が分かるくらい自然な感じで肌をやってもらっています。
私、そばかすがあって、それが嫌で結構隠そうとしていたんですよ。でも、その場でスタッフさんたちが「これが可愛いじゃん」とすごい褒めてくださって。
自分は好きではなかったですけど、今回はそれも挑戦。「愛を知る」ということがテーマなので、自分のコンプレックスも頑張って愛してみようと思って、それが結構出ているカットだと思うので、この1枚です。
――お気に入りカットに選ばれたということは、コンプレックスを好きになったということですか?
全然そんなことないです(笑)。
まだちょっと受け入れたくらい。愛してみるという決意も込めて、このカットにします。

写真集の最後には、松井さんのインタビューや、板野友美さん、篠田麻里子さん、指原莉乃さんなどの先輩たちからのメッセージが掲載されています。
――先輩方からメッセージをいただいていましたが、今も先輩方とはやりとりはされていますか?
連絡する事もありますし、今年AKB48が20周年ということもあって、メディアにいっぱい出られている先輩方もいるので、「これ見ました」って連絡したりしますね。
でも、久しぶりに今回の写真集の感想をいただきたくて、連絡した方もいます。写真集が出来上がって、誰に一番見せたいかってなった時に、やっぱり小学6年生の頃から自分を知ってくれているお姉さんたちに、まず見てほしい。成長を見て欲しいという気持ちになりました。
それと同時に、先輩方がAKB48というグループを作ってきてくださったから、姉妹グループがあって、今の自分もいるので。そういう感謝の気持ちを伝えたいと思って、今回の写真集が伝えるきっかけになったので、すごく良かったなと思います。
「自分をさらけ出すことが怖くなくなった」28歳の松井珠理奈が語るこれからと結婚観
――1st写真集を出された時は18歳で、今回28歳。この10年間で自分自身の“ここが変わった”と思うところはありますか?
よくファンの方から「誤解されやすいよね」と言われるんです。確かにと思いました。
そう思われるのは、たぶん強がっていたから。グループを引っ張っていく立場を任せられることが多かったので、とにかく強くいなきゃ、しっかりしなきゃと思っていました。
小学生中学生らしく、お姉さんたちに甘えたいという気持ちもすごくありましたが、なかなかできなかったですね。
でも、今はとにかく無理をしない。等身大のままでいることで、それを受け入れてくださるファンの方がいるっていうことが一番心強いと分かったので、自分をさらけ出すことが怖くなくなったという部分が、変化としてはすごく大きいですね。自分のありのままを表現した上で、もし嫌いになってしまう方がいたとしても、今はそれも受け入れるメンタルになってきました。
休養明けてからは、「そのままの自分でいいんだ」と肩の力が抜けて楽になったので、毎日楽しく生活できているなと思います。

――30歳という節目の年も近づいてきていますが、今後の仕事のキャリアと私生活では、それぞれどのようにしていきたいですか?
結婚したいです!結婚については最近、すごく考えますね。子供が3人いる友達もいるので、同級生ですごいなと尊敬しています。自分の家庭環境があまり良くなかったので、少し寂しい思いをした分、新しい家族を作って、素敵な家庭を築きたいという願望がめちゃくちゃあります。
その中でも、大好きな歌は続けていきたいという気持ちはあって、自分が歌って踊ることで、皆さんに元気を与えたいと思っています。
あとは、健康や美容に携わるお仕事にも憧れがありますね。
健康でなかったら何もできないじゃないですか。だから、自分が実際にこれで充電できたとか、この場所にすごく癒されたとか、良いものがあればどんどん発信していきたいと思いますし、自分も実際に良かったなと思うもので、何かみなさんに提供できるものを作ってみたりしてみたいです。なので、まずは勉強しようと思っています。
撮影:河井彩美
スタイリスト:野田陽子(ミタケイショウ)
ヘアメイク:萩村千紗子