4月19日、「劇場版ラジエーションハウス」のティーチインイベントが行われ、窪田正孝さん、本田翼さん、本作で医療監修を務めた五月女康作先生が登壇しました。
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本作は、放射線技師と放射線科医、病の第一発見者を描いた物語。イベントでは、作品にちなみ、診療放射線技師を目指して勉強している約100名の学生を招待。
学生たちを前に窪田さんは「女性の方がすごく多いんですね」と驚き、「本物ですよね。僕ら、言っちゃいけないですけど“ニセモノ”ですからね」と発言。
イベント前の打ち合わせで「今日は大変」と焦っていたという本田さんも、「うちら、“ニセモノ”だから(笑)。(窪田さんと)本物の勉強している皆さんとどう話そうかね、と話していました」明かしました。
撮影時のエピソードとして、窪田さんは「僕らは長ゼリフが多くて、専門用語もなじみがなかったので、とにかく口に馴染ませて覚えさせるんですけど。現場で、パソコンを操作しながら合わせるのが難しくて、セリフと場所が合わないことがたくさんありました」と苦労を。
本田さんは、台本を読んで「病名を言うときに『この病気ってまず何なんですか?』ってところから入って(笑)。(五月女先生に)根本的な説明をしてもらいました」と振り返りました。「いまだに、どれが脳腫瘍とか分からないです」と打ち明けると、窪田さんは「俺は(役どころが)天才ですから、なんでも分かるよ。気持ちはね」と前のめりに発言し、笑いを誘いました。
五月女先生は「医療現場で女性が求められてきていて、放射線技師の大学でもものすごく倍率が上がって難関になってきています」と、医療現場の現状を語りました。
壁を意識するよりも「自分のために頑張ればいい」
トークセッションでは、学生からの悩みや質問に、登壇者が答えることに。
「(本作の)テーマが『壁』だったんですけど、窪田さんや本田さんはどうやって壁を乗り越えますか?」という質問に、窪田さんは「究極の(質問)がいきなりきた感じですね」と驚くも、「開き直ることが大きかったかなと思います。自分がやりたければやればいいし、周りの人なんて関係ない。自分にとって夢でやりたいことならば、誰にどう思われようがやったほうがいい」とエール。
本田さんは悩みながら、「無理に登ろうとしなくていいし、越えようと思わなくていい。いつの間にか壁が低くなっていることもあって。何か頑張っているうちに、気づいたら壁を越えていることもある。『壁があるから乗り越えなきゃ』というよりも、自分のために頑張れば良いと思います」と背中を押しました。
五月女先生は「『高すぎるハードルは越える必要ないからくぐってしまえ』とよく言ったりします。越えることよりも先に行くことが大事だから、くぐっちゃえばいいんじゃない?(くぐり方は)自分で考えてください」とアドバイスを送りました。
また、「窪田さんと本田さんは難しい台詞があったときにどうやって覚えていますか?」という質問が飛ぶと、窪田さんは「僕は目で写真(絵)にして覚えることがあって。例えば右側のページに相手のセリフが5行くらいあったら、(5行くらいの)塊があったなと覚えます。書かないでいいように絵で、写真にして覚える」と回答。これに本田さんは「ちょっとよく分からないんですけど、アーティスティックな覚え方されてます?」と首を傾げました。
本田さんは「ひたすら読んで書いて中身を理解する。『台本を持って立って、読んで…』と原始的な方法ですね」と、その場で歩きながら様子を表現しました。
<作品概要>
72時間—。それは、人の生死を分ける時間。
甘春総合病院の放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)は落ち込んでいた。
大好きな甘春杏(本田翼)が、放射線科医としての腕を磨くため、ワシントン医大へ留学することが決まったからだ。
「72時間を切ってしまいました」
お別れまでのカウントダウンを胸に刻む唯織のことを、ラジエーションハウスのメンバーは元気付けようとするが、
唯織への秘めた想いを抱える広瀬裕乃(広瀬アリス)だけは、自らの進むべき道について悩んでいた。
そんな中、杏の父親・正一が危篤との連絡が入る。
無医島だった離島に渡り小さな診療所で島民を診てきた正一だが、杏が父のもとに着いてほどなく
「病気ではなく、人を見る医者になりなさい」との言葉を残し息を引き取る。
生前、父が気に掛けていた患者のことが気になり、島に一日残ることにする杏。
そこに大型台風、土砂崩れ、そして未知の感染症が襲いかかる。
遠く離れた地で杏が孤軍奮闘していることを知った唯織は、
大切な仲間を守るため、苦しむ島民を救うため、ある決心をする。
8人の技師たちが選んだ未来とは。「別れ」の時刻が近づいている―。
「劇場版ラジエーションハウス」は、4月29日(金)より全国東宝系にて公開。
最新情報は、「劇場版ラジエーションハウス」公式サイトまで。