現場では、南沙良を笑わせ“発散”!
──では、あおいと内面的な共通点はありますか?
内面的にはあまり似ていないかもしれません。ただ、気の合う人にだけ心を開くということは、みんなあると思いますし、私もそういう面はあるので、あえて挙げるとしたら、そこでしょうか。
──あおいを演じる上で意識していたこと、難しかったことはありますか?
あおいは自閉症がベースにあって、そのうえで予知能力とかファンタジー要素も持っているのですが…それが根拠になっている行動や態度がたくさん出てきます。ただ、そのあおいの背景については原作でもサラッと描かれているだけなので、細かい部分は自分で埋めて演じていました。
難しさに関しては、撮影前にはあまり感じませんでした。キャラクターがしっかりとあって、計画的に「どう見せようか」と考えることができたので。でも、現場に入ってから、思ったより心が追いつかないなと感じる瞬間はありましたね。
──真帆役の南沙良さんと一緒のシーンが多かったかと思いますが、現場での印象的なエピソードがありましたらお聞かせください。
沙良ちゃんとは、シリアスなシーンが多くて。でも、教室のベランダで何かを待っているような何気ないシーンで、監督から「好きにしゃべって」と言われたときとか、たまにしれっとちょっかいをかけていました(笑)。
──河合さんがちょっかいをかける側ですか?
そうです。沙良ちゃんは優しいので、なんでも笑ってくれるんです。あおいの動物の声が聞こえるという設定を勝手に拡大して草にしゃべりかけていたら笑ってくれました(笑)。
──草に対して、どんなふうに話しかけたんですか?
「日当たり、大丈夫?」「もう少し水いる?」みたいな(笑)。あまり発散できる役ではなかったので、そういう小さなところで遊んでいました。
──では、本作の見どころをお聞かせください。
原作漫画は登場人物が少なくて、少し長い期間の物語ですが、映画ではバラエティ豊かなキャラクターが追加されて、物語のスパンも短く、文化祭にフォーカスを当てたものになっています。その大胆な変更が、作品としてはすごくうまくハマっていると思うので、原作ファンの方にも見ていただけたらと思います。
あと、個人的には世武(裕子)さんの音楽の力も大きいなと思っていて。タイトルが出た瞬間にドキッとしたので、楽しんでください。