<渡辺博之(テレビ静岡 技術局技術部)コメント>

マスター室では、報道特番の編成決定から最初の20~30分が最もあわただしい時間となります。しかし、私の場合、自宅から本社まで1時間弱かかることもあり、有事の際に応援要請を受けて急いでかけつけても、本社に到着した時点で、すでに対応が一段落していることがしばしばありました。

そこで、自宅からでもマスター担当者の力になれないか、と考えたのが本システム開発のきっかけです。幸いにも、システム開発後、私が社外にいる際に報道特番が発生した事例はまだありませんが、今後はこのシステムを活用することで、夜間や休日などの状況に応じて外から初動対応(マスター運行支援)を行い、長期化する場合には落ち着いたタイミングで出社対応に切り替えるなど、柔軟な対応が可能になります。

さらに、報道特番以外のケースでも本システムを積極的に活用することで、放送の安全運行や業務効率化に広く役立てていきたいと考えています。

多くの優れた事績がある中で、このたび、金賞を頂戴したことは大変光栄に思います。本システムの開発にあたり、ご協力いただいたみなさまに、この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。