──とても人気のある作品が原作ですが、風呂光を演じるうえで意識したことはありましたか?
今回、風呂光を私がやる意味は絶対に持たせたいなと思っていて。
原作は絵であり、動いていないのでモノマネのしようがないんですけど、ファンの皆さんの頭の中で動いてしゃべっている風呂光が崩れ落ちないように、なるべく(原作ファンからの)「違うんだよ!」という雄たけびが出ないように、風呂光にとにかく寄り添いました。
あとは、演じながら菅田さんや監督に「こういうことでいいと思いますか?」と、かなり相談もしましたね。「いいって、言ったよね!」と、責任を細々と分散させて、ずる賢く演じていました(笑)。
伊藤沙莉『ミステリと言う勿れ』のおかげで「広い心が持てている気がします(笑)」
──タイトルにちなんで、「最近身近にあったミステリ」をお聞かせください。
この前デパートに行ったときに、フロアマップを見に行ったら、前に女性がいたので、私は後ろから遠目に見ていたんです。
そうしたら、その人がすごい勢いでバンって振り向いて、ぶつかりそうになり、「ちょっと!」みたいに文句を言われて。私はちゃんと距離をとっていたのに。
とにかくびっくりしちゃったんですけど、そこまでして急いで行きたかったお店って、どこだったんだろう…というミステリです(笑)。
正直、自分勝手だなと思いましたけど、私はすでに『ミステリと言う勿れ』に出会っていましたから。イラだつこともなく、整のように「この人は、なんでこんなことをするんだろう?」という考え方ができて、すごく冷静でした。
『ミステリと言う勿れ』のおかげで、以前よりも広い心が持てている気がします(笑)。