ある朝、千明は鮮やかな朱色のジャケットを選んで、テレビ局へ出勤する。

千明と万理子の2人から、三井(久保田磨希)、飯田(広山詞葉)、佐久間(上川周作)、そして栗山ハルカ(益若つばさ)へ、月9ドラマ企画への協力を依頼する大切な日。

まずは万理子が書いた企画書を、千明と2人で練り上げる。そこに三井、飯田、佐久間が加わって磨き上げ、完成直前の段階で脚本家のハルカから忌憚のない意見をもらうというこの計画。

性別や世代を代表する意見ではなく、「あくまでも“自分代表”として」参加してほしいという千明の言葉に、いつも感情を出さない佐久間も「うれしいです」と笑顔を見せる。

典子(飯島直子)のもとには連載企画の話が舞い込んでくる!

こうして、チーム千明企画が始動した。

千明が帰宅すると、そこには雑誌編集者から連載企画を持ちかけられて悩む典子がいた。

昔、ベランダでこっそりタバコを吸っていた典子。その灰皿替わりにしていた空き缶は、もうすっかり汚れているのに、息子・翔との思い出があって捨てられない――等身大の典子らしいエピソードを語る。

ネタはいいが、写真はともかく文章が書けないと千明に泣きつきに来たのだ。しかし、自分にも万理子にも頼ってはダメだと、千明はきっぱり断った。

白紙を前に典子は頭を抱え、千明は企画書を手にパソコンへ向かう。手が止まったときは、万理子からもらった佐久間の「書けよ!」ボイスを再生しながら。

千明と典子は「むかつくな〜」と笑いつつ、筆ははかどっていた。