<橋本涼 コメント>

――オファーを受けたときは、どう思いましたか?

B&ZAI結成を発表したくらいの時期に衣装合わせがあったので、初めて「B&ZAIの橋本涼です」とご挨拶したのが『ロンダリング』の現場でした。

B&ZAIとしてドラマに出させていただくのは初めてなので、このタイミングで出演が決まってすごくうれしいです。ただ、お芝居をするときは何も変わらないので、いい意味でこれまでと変わらず楽しみたいと思います。

――台本を読んだ印象は?

「面白い!!」って思いました。「ロンダリング」という言葉を詳しく知らなかったので検索するところから始めました。

いろいろな“ロンダリング”が物語の中で出てくるんですけど、その中でも“死者の声”にフォーカスしているのが特に面白いです。P.J.が出てきたときの“こいつ何者?”感を含め、台本を読み進めるたびに何度も驚かされました。

――橋本さん演じる、P.J.について教えてください。

めっちゃ楽しいです!“陰”か“陽”で言えば、“陰”の役をいただくことが多いんですけど、その中でも、P.J.は特に“陰”だと思っています。

物語が進むごとに、P.J.という人間が抱えるものの大きさを感じますが、それを自覚したうえで平然を装っている姿がすごく魅力的だと思います。

僕自身、これまでいろいろな経験をしてきて、この事務所で今も切磋琢磨(せっさたくま)していますが、そういう意味では、P.J.ほど重いものは抱えていなくとも、通ずる部分はあるように感じています。

なので、お芝居をするときもP.J.を演じるのではなく、自分がもしP.J.だったらどうするかを考えていて。演じれば演じるほど、もしかしたら自分とP.J.はかけ離れた存在ではないのかもしれないと思っています。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

関西出身の方が多すぎます(笑)!

クランクインする前に、僕は関西弁じゃなくていいと言われて安心しきっていたんですけど、いざ撮影が始まると現場で関西弁が飛び交っていて。僕が高校生のとき、クラスの半分くらいが関西出身だったので、当時からつられてしまっていたんですよ。それが高校を卒業して抜けてきたのに、今回の現場でまた戻っちゃいました(笑)。

撮影中にも、1回「関西弁になってる」と注意されて。関西弁っぽく語尾が上がるのが無意識に出てしまったので、逆に気をつけないといけないなと思っています。

主演の丈くん(藤原丈一郎)がバチバチに関西弁なので、引っ張られないように頑張ります(笑)。

――共演者のみなさんの印象は?

先輩の丈くんとはドラマ初共演です。なにわ男子にいるときの丈くんはもちろん知っていますが、これまで接点があまりなかったので、俳優として現場にいる姿がすごくかっこいいし刺激になります。勉強させていただくことも多いですが、現場にいるときは先輩・後輩ではなく、座長と1人の役者として接してくださって、すごく頼もしいなと思っています。

菅井友香さんは、やさしい人柄が普段からにじみ出ているなと思います。菅井さん演じる夏凜ちゃんは、ズバズバ言うキャラクターですが、お芝居のときの声がすごくきれいで。カットがかかった瞬間にやわらかくなるので、すごいなと。知らなかったからこそ新しく知る一面があって、おもしろいです。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

台本を読んだときからすごくおもしろかったですし、想像がつかない方向に枝が広がっていくので、おもしろい作品だと約束できます!丈くんの座長としての姿が輝いているので、そこを見てほしいです。

僕としては、演じるP.J.がダークな雰囲気のまま進んでいくんですけど、自分もP.J.と同じような経験をしたらたぶんそうなるだろうな、暗くてダークなところが前面に出ているだけで誰しもそうなる可能性があるんだろうな、と。P.J.を見てどう感じるかは人それぞれだと思うので、そこも楽しんでいただけたらいいなと思います。

身構えずに、いろいろな感情を持って見ていただけたらうれしいです。