翔太と輝元が、離れ離れになるのは、いやなの!!!

うん、ま、そんな冗談はさておき(おい!)

ついさっき、取り乱したがあまりに、ついつい翔太の引き抜き問題を“ベタ”とか言っちゃったんだけど、こういう、天才シェフものには“引き抜き”はつきものですよね。つまり“ベタ”でしかないんだけど、その“ベタ”に対して用意された、翔太と輝元の機微が、まったくもってベタではない!!実に丁寧で、やさしい展開…だったよね…(思い出しただけで号泣)

あの味覚障害が治ったことすら輝元へ言えなかった、モジモジ翔太なもんだから、今回もまた、引き抜きを断ったこととか、全部黙って、すれ違いを起こすのか?と思いきや、まさか輝元側から物語を動かしてみる…という、丁寧さ!!

だって、引き抜きにあうことの意味をさほど理解していない…という全力でいつも通りの輝元を描きつつ、矢島からの「引き抜きにあうこととは、野球で言うところのメジャーに行くこと」という説明によって急に理解してしまうという、これまた全力でいつも通りの輝元…(この“いつも通り”ですら泣ける)からの、翔太の引き抜きを理解したのち、考えに考えた末、雑巾がけもフローリングワイパー的なのから自力で!という気の利いた伏線もからめつつの、輝元の“成長”によって、翔太の引き抜きを支持する流れにしようとは。

もう、なんという作劇の美しさ!ベタ、と、思わせといて、その周辺の作劇のキャラクターの動きの、なんという美しさよ!!!

…うん、いーや、だけどだけど、だけどなの!!!だ・け・ど!!なの(しつこい)。そんなふうに、一旦こっちで作劇が美しいとか咀嚼(そしゃく)して、味わってはみたものの、こっちは、こっち側は(どっち側だよ)、翔太と輝元が、離れ離れになるのは、いやなの!!!

シンプルに、いやなの!!!たとえ、この先、引き抜きされませんでした…とかなんとか、そんな展開になったとしても、今、この回で、一瞬でも、こういう翔太と輝元が、互いに葛藤してる姿とか、そんなの、そんなの見たくないの!!翔太と輝元が“そこにいる”、それだけでご飯おかわりしたいの!!だから、だからもう、ホントに、テレビドラマって大嫌い!!!(結局のところ暴論)