現場全体もすごく和やかな雰囲気で、それは監督の気配りが大きいんだなと感じましたね。作品はホラーですが、監督が「実はホラーがすごく苦手なんだよ」とおっしゃっていたことが面白かったです(笑)。

特技は、どこへ行っても褒められる“目薬のさし方”

――ホラー映画としてはもちろん、コメディ要素もあり、さまざまな楽しみ方ができる作品ですが、原さんが特に魅力を感じているのはどんなところですか?

初めて原作を読んだときに感じたのが作品ならではのテンポ感で、会話やギャグ、ホラーのテンポがすごく絶妙で、これを映像化したらいったいどうなるんだろうってずっとワクワクしていたんです。

そして、完成した作品を見たら私の好きな原作のテンポ感がそのまま表現されていたので、これは原作ファンの方にも喜んでいただけるのではないかなと思いました。

原作はページをめくるたびにドキッとする描写がたくさん登場しましたけど、この映画ではホラーのほか、コメディやヒューマンドラマの要素もあり、そして、女子高生たちのリアルなやりとりは青春映画としても楽しんでいただけるのではないかなと思います。

――原さん自身を「○○子ちゃん」と表現するのなら、○○にはどんな言葉が入りますか?

私は“食べる子ちゃん”です。どんなにイヤなことや大変なことがあっても、美味しいものを食べるとすぐに回復できます。そして、“寝る子ちゃん”でもあります。よく食べて、よく寝るって幼稚園児みたいですね(笑)。

――みこは「霊が見える」という能力をもっていますが、原さんだけがもつ特殊能力があれば教えてください。

私は目薬が一発でキレイに入れられるんです。得意なことってあまりないんですけど、目薬の差し方だけはどこに行っても褒められるので、自信をもって特技といえます。

――めざましmediaのコンセプト“好きでつながる”にちなんで、原さんの好きなものを教えてください。

好きなものはアニメです。幼いころからずっと好きで、お休みの日は必ず見ています。最近は忙しくてあまり見ることができていませんが、劇場版『進撃の巨人 THE LAST ATTACK』が公開された時期は、アニメの総再生時間から換算して2日とちょっとで全部見られると想定したので、見終わった数時間後に劇場で上映される回を予約して、余すことなく『進撃の巨人』を堪能できる3日間を過ごしたことがあります。

――主演映画の公開が目前に迫り、さらに現在、朝ドラに出演中と大活躍ですね。

街で声をかけていただく機会や、現場でお会いしたスタッフさん、共演の皆さんからも「あの作品を見たよ」と言っていただくことが多くて、すごく嬉しいです。純粋にありがたいなって感謝しかありません。

撮影:河井彩美
スタイリング:山田安莉沙
ヘアメイク:馬場麻子

<作品概要>

『見える子ちゃん』

6月6日(金)全国公開

配給:KADOKAWA
監督:中村義洋
出演:原菜乃華
久間田琳加、なえなの、山下幸輝、堀田茜、吉井怜/高岡早紀
京本大我、滝藤賢一

©2025「見える子ちゃん」製作委員会