かつては将来を嘱望された北村(宮下貴浩)…大翔(鈴木伸之)は自分とリンクする北村にいつも以上に介入

ってことで、第6話のあらすじはというと…。

前回、社長の櫻田(坂東彌十郎)までもが立ち上がって、華(倉科カナ)の家族のひと悶着が解決したことで、以前より強固なチームとなったSBO部。そんな折、大翔(鈴木伸之)は、中日ドラゴンズの元チームメイトで育成契約だった後輩の真鍋(和田雅成)が引退する!?と聞き、いっちょ立ち上がるか!?…というエピソードと並行して、今回のターゲットである、かつては将来を嘱望されてた…けれど、今では閑職に追いやられ、やる気を失いつつある北村(宮下貴浩)を、はたして救えるのか!?を重ね合わせる…という、いつもよりちょっぴり深刻なお話。

で、何がちょっぴり深刻か?っていうと、今回のエピソードは、大翔の痛いところを、結構えぐっていく…そんなお話だから…なのです。

というのも、大翔は戦力外になってしまったとはいえ、ドラフト1位指名の有望株だったわけで、しかもプロ入り初ヒットが初ホームランという華々しいデビューも飾ってて、登録名も「HERO」。

そりゃあもう、おそらくほかの選手よりは、優遇されてた…わけです。で、なおかつ、戦力外になった途端、こうしてすぐさまどこかの企業に誘われて、食いつないでいけるわけだから、ある側面から見ると、大翔はまだまだ恵まれている…わけです。

©東海テレビ FOD

だけど、それが、今回のエピソードに関わってくる、一軍登録されることのなかった“育成契約”の後輩・真鍋によって、大翔の心がおおいに乱される…わけ。現役と戦力外というプロ野球選手の光と影、だけでなく、戦力外の選手にも光と影がある…という現実。そのリアリティが丁寧に描かれていきます。

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そして、それとリンクして描かれるのが、かつては将来を嘱望された北村…なもんだから、大翔は北村に自分を投影しまくり、いつも以上にやる気満々で、いつも以上に北村に介入していくことになるのです。

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で、そこで登場するのが、冒頭の「あなたにとっての“逆転満塁ホームラン”は何ですか?」(ここまでが異常に長すぎ)。

そこで、北村が出した答えが、僕のような発想!だったもんで、おいおい、今回の話、どうなんの!?僕みたいな金に欲まみれのひどい妄想で、エピソードがフィニッシュしちゃうの!?それもそれで、リアリティ…か…とか思ってたら、後輩・真鍋から、別の“答え”が提示されます。さて、その“答え”とは一体!?

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で、前回のラスト、華の実家のお店の手伝い問題どうすんの!?っていう最後の難題で、まさか吉岡くん(阿久津仁愛)が一時的にトレード(=手伝い)に出されるという、あの気の利いたオチ!

そのせいで今回なんと、まさか吉岡くん、まったくの登場なし!そこ、物語的にもう手伝いは終了ってんでいいのに、そんなとこまで気が利きすぎ。あまりの細かすぎる気配りに、見てる途中まで、全然気づかなかったよ。芸が細かすぎ。(吉岡くんファンのみなさん、ご安心あれ、第7話予告ではちゃんと復帰してます…)吉岡くん、来週まで、お手伝い、頑張れ!!