昨年12月6日に急逝した中山美穂さんを偲ぶ「中山美穂 お別れの会 ミポリン ありがとう~あなたの物語は終わらない~」が4月22日、東京国際フォーラムで行われ、約800名の著名人、関係者が早すぎる死を悼みました。

開式に先立ち、喪主の中山忍さんがメディアの取材に対応。

美穂さんの「忍は何があっても大丈夫」の言葉を胸に…

姉・美穂さんが穏やかな笑みを浮かべる遺影の前に立った忍さんは、この日を迎えたことに「情けない話なんですけれども、今のほうが泣いてしまうんですね。これが夢だったらよかったのにと心から思います」といい、「なんでいないのかなとか、なんでもう会えないんだろう。もっとこうしてあげたかった、愛してあげればよかったという後悔みたいなものもたくさん出てきました」と言葉をしぼり出すようにコメント。

どんな姉だったかを聞かれると「とっても優しい人でした。3人きょうだいなんですけど、姉がいて、私がいて、弟がいて、ことあるごとに姉は『忍と弟のことはお姉ちゃんが守るからね』とずっと言ってくれていて、それを真に受けて生きてきてしまったので、姉が急にいなくなってしまったことに『これからどうやって生きていったらいいのかな』って心細く思いました」と答えました。

「美穂さんとの会話で心に残っていることは?」という問いかけに「私はよく姉にいろいろなことを相談したり、愚痴ったりしていたんですけど、そのたびに『忍は大丈夫だよ』といつも言ってくれていたんです」と紹介。

そして「真剣に相談しているのに簡単に言うから腹が立って『もう何でよ!』って言ったら『大丈夫。だって、忍はかわいいから』って。親バカならぬ姉バカもここまで極まったかと思って。そのときは恥ずかしくて聞こえないふりをしてしまったんですけど、これから何があってもお姉ちゃんは『忍は何があっても大丈夫』って言ってくれてると思うので、その言葉を大事に、仕事を頑張りたいなと思います」と誓いを新たにしていました。

改めて美穂さんという存在について聞かれると「妹がいうのもなんですけど、トップアイドルってこういうことなんだなって。それが羨ましくもありましたし、コンプレックスでもありました。だから、昔は素直に言えなかったです。言えなかったけど、皆様に愛していただいた中山美穂は偉大だったなって思います」と偉大な姉に抱えた心情を吐露。

そして、「まだお別れを言いたくないんですね。ただ、もう一度会いたい」と大粒の涙を流しました。

さらに、「一つだけファンの方にお願いしたいことがあって、ある女性からうかがったお話なんですけど、私が悲しんでいる姿を心配してくださって『忍さん、亡くなった方はとっても暖かくて穏やかな場所にいるから、美穂さんもきっと穏やかな気持ちでいますから心配しなくていいですよ』って。皆さんが姉のことを思い出してくださるたび、姉のそばにお花がふわって咲くそうなので、姉が遺したたくさんの歌や映画やドラマに何かの折に触れていただいて、姉のそばにたくさんのお花を咲かせてあげてほしいなって」と瞳を真っ赤にしながら美穂さんへの思いを明かしました。