日の出鉛筆・人事部の人見廉(松田元太)らは、社員たちから副業についての相談を受ける。総務部から、副業禁止の就業規則を周知する一斉メールが送られたからだ。
同じころ、人事部長の平田美和(鈴木保奈美)は“法の番人”の異名を持つ総務部長に詰め寄られていた。副業をしている社員に対処しないのは人事部の職務怠慢、適切な処分を下せという。
一方、森谷詩織(桜井日奈子)は、研究開発部の土橋由依(山口まゆ)からVTuber活動は副業にあたるのかと相談される。
土橋は「月乃マタタキ」名義のチャンネルを持ち、収益化もしている。
高校時代からVTuber活動をしており、学校で人とうまくしゃべれずにいた彼女が、アバターを作って配信を始めたことで少しだけ自分のことをマシだと思えるきっかけにもなっていた。
日ごろから漫画を描いてもコンクールに応募できずにいた森谷は、土橋に共感し「協力します!」と言ってしまう。
その頃、人見も人事部内の会話の中でVTuberの存在を初めて知り、興味を持ち始めていた。
別の日、平田は副業禁止を周知するポスターを社内に貼るよう一同に指示。
森谷は複雑な思いで研究開発部にポスターを貼りに行くが、土橋にはVTuber活動をこっそり続けるよう提案する。
そんなとき、社内のどこかで月乃マタタキの声が聞こえてきて、慌てて2人は声のするところへ行くと、人見がフリースペースのプロジェクターで月乃マタタキの動画を大音量で見ていて…。