倫子とお品が大奥に戻ると、朝霧(華耀きらり)たちがお知保になぜ代参に来なかったのかと詰め寄っていた。さらに、家治にも添い寝しただけと嘲笑う。

すると、お知保は代参に行かなかったのは、家治の寵愛を受けるため、少しでも役に立つため蘭学の勉強をしていたと返す。側室として家治の身も心も満たしてみせると言うお知保。

倫子はお知保の家治への思いが本物と知ったとお品に語った。

ある日、家治のもとを訪ねた定信は、なぜ田沼の言いなりになるのかと問う。頭の切れる家臣を重用するのは当然と返す家治に、定信は倫子と会ったことを告げた。家治は、倫子の心労を思いやる定信に、「その方には関係ないこと」と言い放つ。

すると定信は、自分の初恋相手である倫子には幸せになってもらわないと困ると打ち明けた。