元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香光(ゆずか・れい)さん、早乙女友貴さん、喜矢武豊さん、一ノ瀬颯さん、樋口日奈さん、鈴木拡樹さんらが、「2025年劇団☆新感線45周年興行・初夏公演いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective『紅鬼物語』」の製作発表に登壇しました。

主演の柚香さんは2024年5月に宝塚を退団し、演劇としては今作が退団後初舞台となります。早乙女さんは「新感線」作品には6度目の登場、鈴木さんは『髑髏城の七人~Season月《下弦の月》』以来7年ぶりの出演です。

柚香さんは「出演が決まったときはドキドキワクワク、本当にうれしかったです」と、やや緊張した面持ちであいさつ。「宝塚を卒業してから9ヵ月、初めての顔合わせの後の皆さまとの本読みは、男性もいらっしゃって、何もかもが新鮮で刺激的でした」と笑顔を見せました。

早乙女さんは「4年ぶりに人ではなく鬼になります」と、以前出演した「いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』」(2021年)に触れ、「キツネ役をやらせていただいて、耳や尻尾を動かす小ネタがありましたので、今回はどんなビジュアルで、そして小ネタが増えるのか楽しみ」とコメント。

鈴木さんは「7年ぶりの新感線への出演となりまして、非常に楽しみでした。(劇団)45周年おめでとうございます。次の50周年に向かってもらうために、良いスタートにしたいと思います」と意気込みました。

柚香光「まだギクシャクしていますね」鈴木拡樹とニッコリ

今回、柚香さんと鈴木さんは夫婦役を演じます。そのことについてMCが触れると、2人は「よろしくお願いします」と、初々しい雰囲気で会釈。柚香さんは「まだギクシャクしていますね」と話し、笑いを誘いました。

鈴木さんは、柚香さんが本読みの段階でセリフをしっかり覚えていたことに驚いたそうで「もっとちゃんとセリフ入れてくればよかったと後悔しました。柚香さんと目を合わせたかったけど、まだ(台本を)見ないと…」と苦笑い。

また“鬼”にちなみ「鬼に金棒」ということで、「私がいるからにはここは任せて」と思うことを聞かれると、鈴木さんは「2公演の日もあるので、お弁当を1日分出そうかな。そこはみなさん大丈夫だと思ってください。美味しいご飯を用意します!」と自信をのぞかせました。

柚香さんは「私もまったく同じことしか浮かんでいなくて。美味しいものを差し入れさせていただくので、お任せください!」と“夫婦役”らしく、息ぴったりな様子でした。

本作は、古来より日本で伝承が残る“鬼”をモチーフにした、人と人ならざる者が生きる世界で繰り出される重厚な物語。歌って、踊って、観て楽しい新感線流お伽噺(おとぎばなし)も見どころです。