15年前、寒空の下で手袋をくれた少年が天堂昴(永瀬廉)だと気づいた花倉まどか(山下美月)は、あふれる思いを抑えきれず、ついに昴の気持ちを受け入れる。
しかし、幸せな空気に包まれたのもつかの間、帰ってきたまどかに、父・花倉豊(飯田基祐)は「お母さんのことで話がある」と切り出す。
母親が家を出ていったのはあまりに幼いころだったため、その顔すら覚えていないまどか。それなのに、なぜ今さら母親の話などするのかと、まどかが怪訝に思っていると、豊が差し出した写真には、幼いまどかを抱っこした東雲香織(筒井真理子)が写っていて…。
しばらくして、昴とまどかが社員寮に戻る日がやってくる。すると、荷物の中からまどかが大事に保管していた「服天」の内定通知書が出てきて、思わず「一番憎い人の会社で働いていたなんて…」とつぶやくまどか。
その複雑な胸中を察した昴は、まどかにあることを尋ねる。
同じころ、草壁友也(西畑大吾)は、まどかと付き合うことになったとうれしそうに報告する昴の顔を思い出し、寂しさを募らせていた。
しかも、この日は友也にとって特別な日だったが、昴はすっかり忘れている様子。
もう昴の隣にいるのは自分じゃない――友也がそう思っていると、服天縫製工場の工場長を務める父親から、会いたいと連絡がきて…。