<登場人物紹介>

大谷  (おおたに まさる):合田雅吏

ハルコクリニックの事務長。

スーパーマダム・中島ハルコの右腕。料理の腕前は一つ星シェフ並み。ハルコの信頼も厚く、20年以上ハルコをそばで支え続けている。

家庭では愛妻家で恐妻家の一面も。子煩悩で良い父親ではあるが、ハルコの無理難題に対応するため、家族に負担をかけることもしばしば。

10年ぶりに有給休暇を取り、家族旅行で幸田町を訪れるが、そこで妻や娘たちの抱えてきた思いを知ることになり…。

大谷袖子(おおたに・そでこ):雛形あきこ

大谷の妻。専業主婦。

大谷とは恋愛結婚。仕事で多忙な夫を支え、家庭のことはすべて袖子がこなしてきた。娘二人も素直な良い子に育ってくれたが、若干の不満もある。

ハルコのことは尊敬しつつも、常に振り回される側なので思うところもなくはない。10年ぶりの家族旅行を前に、今後の人生を見つめ直そうと考えているようで…。

轟公美(とどろき・くみ):青木さやか

大谷家が宿泊する、幸田町の旅館・天の丸の仲居。

幸田町生まれで、実家は焼酎の醸造業を営んでいる。

空気が読めない…というよりも空気を読まないタイプで、思ったことは何でも口にしてしまう性格。大谷家の問題がどんどん明らかになるなか、気にせずおせっかいを焼きまくるが、その裏にはある秘密があるようで…。

大谷奈津(おおたに・なつ):池田朱那

大谷の長女。

穏やかな性格でもめ事やトラブルは苦手なタイプ。24才で働いているが、実家住みを続けている。

空気を読みすぎ、言いたいことをなかなか言えないこともしばしば。実はとある秘密を抱えており、この家族旅行中に両親に打ち明けようと思っているが…。

大谷冬(おおたに・ふゆ):糸瀬七葉

大谷の次女。高校生。

姉の奈津と比べるとアグレッシブな行動派。大谷から伝え聞いた、ハルコやいづみの行動力に憧れを抱いている。家族の中ではツッコミ役で、俯瞰で物事を見られるタイプでもある。

あるお願いを大谷にしようと思っているが、タイミングがなくまだ言えていない。

古坂慶次(こさか・けいじ):岩永ひひお

謎の男。

なぜか家族旅行中の大谷家をつけ回している。

『最高のオバハン中島ハルコ』第一弾と第二弾に登場し、ハルコに悪事を暴かれた古坂と関係があるのかないのか…。

若杉慎之介(わかすぎ・しんのすけ):蕨野友也

ハルコクリニックの秘書。

大谷の相棒。助さん格さんとしてハルコを支えている。

非凡な調査能力や知識を持っており、ハルコクリニックのマザーコンピュータ的一面も。ただし、料理は苦手なようで、今回、大谷の留守中にある失態を犯すことに…。

大谷とは、お互いを認め合う歴戦の友でもある。

菊池いづみ(きくち・いづみ):松本まりか

ハルコのツレ。

3年前、38歳でハルコと出会い、その傍若無人さに衝撃を受ける。その後、ハルコのおかげもあり10年ものの不倫関係を清算。以来、ハルコに振り回されながらも、人生の教訓を得て成長を続ける、40代の頑張る庶民派レディ。

いまは、なぜかカンボジアのシェムリアップ州にいる。大谷からの電話で冬にとある助言をすることに…。

中島ハルコ(なかじま・はるこ):大地真央

世界中に患者がいる美容外科医。ハルコクリニック経営。

忖度(そんたく)のないストレートな発言と、目から鱗(うろこ)の金言で、世の中の悩みをバッサバッサと斬る最強の名古屋マダム。

ハルコに斬られた人間はなぜかその後、人生が上向いていく幸運の女神でもある。

クリニックの事務長・大谷には絶大な信頼を置いている分、常に行動をともにし、振り回してきた。今回も休暇中に「カンボジアに行く」と言い出すが…。