――出演が決まった際はどんな気持ちでしたか?
私の地元・岡山が舞台というのもですし、作品で岡山弁を話すことが今までなかったので、 とても嬉しかったです。演出家の福原充則さんとご一緒できることも光栄で、福原さんの声にしっかり応えられるよう頑張りたいと思いました。
――脚本を読んだ感想を聞かせてください。
ものすごい会話劇です!私にできるか、大丈夫だろうかという不安もありますが、群像劇ならではのわちゃわちゃ感を出せたらと思います。
私が演じる韮沢はプロのダンサーを目指していて、「高校卒業後は大阪でひと花咲かせるぞ!」と夢見ています。校内の皆から“学校のスター”と思われていて、韮沢自身もまんざらでもないようです。
私自身も高校2年生の頃から仕事をしていたので、自分で言うのもあれなんですけれど(苦笑)、韮沢の感覚はちょっと思い当たる節があるなと。だから自分の経験も少し思い出しながら演じたいと思います。
共演の作間龍斗は「落ち着いて達観されている」
――共演の作間さんの印象はいかがですか?
私より5つ年下ですけれど、すごく落ち着いて達観されていると感じました。やさしい印象なので、人見知りの私もコミュニケーションをしっかり取れそうでホッとしています。
作間さん演じる小渕も韮沢も、高校生の頃の“夢見る時間”がキラキラ見えれば見えるほど、その後の展開の渋さが際立つので、2人でめいっぱいキラキラしたいと思います。
――出身地・岡山が舞台ですが、どんな気持ちですか?
岡山は育ててもらった場所であり、応援してくださる方もたくさんいます。「岡山の奇跡」という言葉に背中を押してもらったので、私は岡山に対する感謝と恩があります。この作品を通じて、岡山に対する愛がさらに深まりそうですし、私を支えてくれた大好きな地元を、たくさんの方に知ってもらえる良い機会になると思います。
セリフも、岡山弁が満載です(笑)!「〜じゃけ」とか。共演の蛙亭・中野さんも岡山出身なので、岡山弁が飛び交う現場が本当に楽しみで。岡山の皆さんにもぜひ見ていただきたいです。大阪公演もあるので、ぜひお越しください。
岡山が舞台の作品とあり、うれしそうに語る桜井さん。役柄にちなみ、デビューした高校時代について話を聞くと、苦しい経験を明かしてくれました。