収録を終えた宮﨑さんにインタビュー。父を知るため、さまざまな行動を起こす陽介ギフレさんに、どんな印象を抱いたのでしょう。また、子育て真っ只中の宮﨑さんが、子どもたちに伝えていることを教えてくれました。

――陽介ギフレさんは家族を壊した父を恨む一方、父の絵を“宝”として認めてもらおうと、執念を燃やすように奔走します。

お父さんの絵を「これ、すごいですよね」と語っているときの顔は、心からそう思っていて、お父さんを尊敬している様子が感じられます。でも、その絵のせいで家族が壊れ、散々迷惑をかけられて、憎むような気持ちもあるでしょうし…陽介ギフレさんの本当の気持ちがなかなか見えないと思いました。

――父の絵を見て、どんな印象を受けましたか?

力強い作品だと思いました。一言では言い表せませんが、私は好きです。お父さんのファンだという方が持っていた晩年の絵も、陽介ギフレさんは「すごいのかも」「結構重要なやつです」とおっしゃっていましたよね。お父さんの作品はいろんな方の手元にありますが、皆さん大事そうに持っているところにグッときました。

――陽介ギフレさんが父の作品をSNSに投稿したことで、「力になりたい」という人も現れました。

いかに見せ方が大事か、ということですよね。SNSで公開できる今の時代だからこそ、投稿を見た方が連絡をくれて輪が広がっていくわけで。今回の『ザ・ノンフィクション』の放送を見て、「実際に絵を見てみたい」という人も現れるかもしれません。

――映像の内容にちなみ、宮﨑さん自身が両親から受け継いだものがあれば教えてください。

今、私自身が子育てをしていて、私の考え方が子どもたちの考え方の基礎になっていくのだということを感じています。そして私の考え方は両親からもらったもの、愛を持って育ててくれたんだというのも、改めて実感していて。

私が、子どもたちに伝えているのは倫理観やモラルであったり、言葉遣い、人への接し方などの価値観です。人としてのベースを作ってあげた上で、そこからどうしていくかは、子どもたちの自由です。今は「何を大事にして生きていくか」ということを伝えている段階です。人を育てるってとても楽しいけれど、すごく責任重大でもあるというのを日々感じています。

――本作はドキュメンタリーでありながら、陽介ギフレさんと一緒に父の軌跡をたどる“ロードムービー”のような空気感もあります。

確かに、そうかもしれません!まだ結末を知らないので「この後どうなるの!?」と思いながらナレーションを読んでいましたし、今までの『ザ・ノンフィクション』とちょっと違う感覚でした。

今年4月にお父さんがこの世を去ってから、わずか半年間の出来事を追っていますが、これだけ濃くて怒涛のような半年、陽介ギフレさんは心が忙しかっただろうなと思います。そんな様子を、いつもの『ザ・ノンフィクション』とは少し違う目線で追いかけていくところも、今回の見どころの一つだと思います。

予告動画

YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。11月24日(日)13時40分~「炎の中で死んだ父を僕は知らない2~父と母と家族のこと~」

配信スケジュール

11月17日、11月24日、12月1日放送「炎の中で死んだ父を僕は知らない」(語り:宮﨑あおいさん)が、それぞれ放送直後から12月15日まで、TVerFODで無料配信されます。

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