皆さんは、「インスタグランマ」という言葉をご存じですか?インスタグラムで活動する“シニア女性”の通称で、近年様々なメディアで注目されています。
いったいどんな女性たちなのか?「めざまし8」は、人気の“インスタグランマ”を取材しました!
シニアの“希望” 看護師からファッションブランド設立
1人目のインスタグランマは、石橋洋子さん(62)。
フォロワーはなんと9万人超え、毎日のコーディネートを動画に撮って、インスタグラムで紹介しています。
フォロワーは、石橋さんの投稿を見て、60代でもカラフルなコーディネートや露出する服を着てもいいのだと「年を取ることに希望が持てた」と、その魅力を語ります。
元々、ファッション関係の仕事とは無縁だったという石橋さん。しかし、インスタが話題となり、なんと今では自分のブランドも運営することに。
インスタグランマ 石橋洋子さん:
とにかく私はコーディネートが好きでインスタ始めたけど、今じゃものすごいフォロワー数で。本当にインスタで人生変わったと思うんです。(年収は今)1000万ちょっとくらいですかね、でも使うから、残らないんです。
動画撮影の様子を見せてもらうと、マンションの玄関前にスマホをセット。撮影をしながら、腕を伸ばしたり、回ってみたり、ずっと動き続けます。
インスタグランマ 石橋洋子さん:
襟元とか首元とか、自分が見たいと思うから、みんなも見たいんじゃないかと思って。部分的に見せるようにしています。
トップスを変えて着回しスタイルも撮影し、スマホアプリを使って自分で編集。
動画には文字を入れて、着こなしのコツを紹介します。
インスタグランマ 石橋洋子さん:
(同世代は)投稿文に書いているけど、見ていないんだよなぁ。ビデオの中には、着こなしのちょっとしたテクニックだけ入れるとか、そういう工夫はしています。
結構フォロワーの多い人の画像を見たりもします。で、マネして作るけど意外と伸びなかったとかもあるので、そこは年齢層もあるのかなと思いました。
例えば30代だったら、それをカッコいいと思うけど、50、60代になったら、逆にテンポが早すぎるのも、ついていけないのかなと。
近年、SNSの中でも、インスタグラムは50代以上の利用者が増加。この5年で50代の利用率は20%以上、60代は倍以上も増えているといいます。
石橋さんの編集は、その世代が興味深く・わかりやすく見られるように、試行錯誤の上でたどり着いたスタイルなのです。
“インスタグランマ”を始める前は、看護師としてフルタイムで働き、仕事と家事に追われる忙しい日々を送っていた石橋さん。
そんな石橋さんの心を支えていたのが、若い頃から大好きだったファッションでした。
友人の勧めで、53歳からインスタグラムを始めると、フォロワーからの反応に元気をもらったといいます。
インスタグランマ 石橋洋子さん:
(フォロワーやいいねが増えるのが)うれしかったですよ。一番うれしかったのはコメント、「毎日楽しみにしてます」とか言われると、キツくてもやっぱり出さないといけない!“励み”ですよね、やっぱり。
インスタを始めて5年ほどで、ファッション関係の収入が看護師の給料を越えたため、転職。62歳になる今も、充実の日々を送っています。
インスタグランマ 石橋洋子さん:
好きなことを突き詰めるというのは、大事だなと私は思っています。
「家族のあたたかい食事」投稿で人生が一変
インスタグランマの中には、インスタがきっかけでCM出演に、本の出版も決まったという女性もいます。
きょうこばぁばさん(68)。10年前に始めたインスタグラムには、鮮やかな家庭料理が並びます。
お手軽でもオシャレに見せるテクニックや、残り物を活かすアイデアが満載で、フォロワーは8万人超え!幅広い世代から人気を得て、CM出演やレシピ本をリリースするまでになりました。
インスタグランマ きょうこばぁばさん:
(フォロワーは)同世代の方も多いんですけど、意外にね、30代40代の方もね。本当に毎日食べるものをアップしているという感じ、無理しない。
実際に、「ばぁばの失敗しない簡単シューマイ」を作っているところを見せてもらいました。
インスタグランマ きょうこばぁばさん:
私の得意料理でございます、シューマイ!なんですが、難しそうにするんじゃなくて、ふわっとな感じでできちゃう、そんな感じの。
シューマイの皮をキッチンバサミで細かく切り、切った皮を鶏ひき肉、玉ねぎ、シイタケを混ぜたあんに、ささっとつけるだけ。
せいろに並べて10分蒸せば、あっという間に…、インスタ映えする、簡単シューマイが完成!
インスタグランマ きょうこばぁばさん:
インスタで写真を撮る時に、これだとちょっとグリーングリーンしちゃってアレなので、こういう菜箸を置いたりして赤みを足して、さらに鮮やかに。
出来上がったら、色味のバランスを考えて配置し、照明をセットして素早く撮影。
写真で見てもおいしそうですが、味はもちろん絶品です!
こんなに“手軽でオシャレでおいしいアイデア料理”をばぁばさんが作るようになったのには理由がありました。
約10年前。夫の仕事の都合で、生活が困窮していた時期があったという、ばぁばさん。
それでも、家族が集まる食卓だけは大事にしていたといいます。
インスタグランマ きょうこばぁばさん:
どんなに大変だろうが、食べることはするじゃないですか。そこだけはちゃんと守りたいなっていうのがあって。
工夫をしたり、彩りだとか、楽しくできたというのは、私の今につながっているかな。
家族団らんのために、工夫を凝らして作った温かい料理。
そんな料理をインスタグラムに投稿して、ばぁばさんの人生は一変したのです。
――ばぁばさんにとってインスタグラムとは?
インスタグランマ きょうこばぁばさん:
普段経験できないようなことをね、インスタグラムをやっていたことでやらせてもらえるって、やっぱりこれはすごいことだなと思って。
毎日のお楽しみ!フフフ。
(『めざまし8』 2025年3月21日放送より)
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