<コラム>『嘘解きレトリック』最終話

興奮!!!(いきなり)

もう、興奮ッ!!!!!!!じゃないですか?!ねぇ!?(誰に)

だってだって、もう、あの場面…。

鹿乃子(松本穂香)「わたしは、助手として…(ウソ)」

僕:うんぎゃっぴーーーーーいぃいいぃぃぎぃぎぎぃいぎぎいいいっぎぎぎいいぃぃーーーいいいぃ!!!いいぃーーーー!!!

大変申し訳ございません。変な声が出てしました。いや、あの場面、あの瞬間の、僕の変な声を、文字化してみました。大変お見苦しい擬音、申し訳ございませんでした。

いやいやだって、だけど、物語も終盤も終盤の、開始から46分経過付近の、やんややんやあったけど、超絶ハートフルエンディングを迎えた、青木麗子こと蘭子(加藤小夏)から、いたずらに左右馬(鈴鹿央士)のことを振られた、鹿乃子くんが…。

「わたしは、助手として…(好き…???…いや…わたしは、助手として先生のことが…好き、ではないわ。それは“ウソ”だわ。わ、わたしは、先生のことが、好き!わたしは、先生が、好き!!!)」

僕:うんぎゃっぴーーーーーいぃいいぃぃぎぃぎぎぃいぎぎいいいっぎぎぎいいぃぃーーー!!いいいぃ!!!いいぃーーーーーーーもう無理!もう、俺、無理――――ぃぃいいいいぃぃ!!!おじさん、そういう、恋愛、もう、無理――――ぃぃいいいいぃぃ。心臓が無理――――ぃぃいいいいぃぃ。

ホントに、大変申し訳ございません。ただただ無駄に二回繰り返した挙句、勝手な妄想をプラスしてしまいました。ホントのホントに、大変申し訳ございませんでした。

いやでもね、でもですよ(反省してない)。このドラマ、どの枠で放送されてたか思い出してみてくださいよ。このドラマね、月9なんですよ(知ってるわ!)。

おじさんが小さいころは、毎クール毎クール恋愛ドラマしてた、あの月9ですよ。その、恋愛ドラマとしての月9として見たときにね。恋愛ドラマの最終回ってのはね、やっと結ばれた二人が見つめあってキッスするか、イルミネーション的なとこでキッスするか、成田国際空港的なとこで回転レールの中でキッスするか、っていう、それらのどれかに決まってるんですよ(決まってはない)。

なのになのに、この『噓解きレトリック』ときたらさ、まさかさ、思いが通じ合ってキッスするどころか、抱き合うどころか、見つめあうどころか、目も合わさないどころか、まさかまさか「好き」とも言わないどころか、だけどだけど「好き」とも言わないんだけど、その「好き」とも言わないことこそが、それこそが(ウソ)なもんだから、何よりも「好き」になってしまう!!!

「好き」と言わないことが、今作においては、最上級で、最高の「好き」!!!になってしまうというオシャレさ。まさに、トレンディ!!!

舞台は昭和だけど、令和のトレンディドラマよッ!!!(意味不明)

で、恋愛ドラマの王道枠「月9」の、37年という歴史上、表面上では一切「好き」と言ってないにも関わらず、これまで以上の「好き」が伝わってしまうという、このオシャレ演出を、『東京ラブストーリー』『ロングバケーション』『ラブジェネレーション』の永山耕三監督が施しちゃうっていう、この極上のオシャレさよッ。令和のトレンディドラマ!!!(もう言いたいだけ)