――原作は、2017年に「第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞」を受賞した人気コミックですが、原作を読んでの感想を聞かせてください。
出演のお話をいただいて初めて読んだのですが、とても面白かったです。歴史物ですし、ちょっと難しいのかな…と思っていましたが、全然そんなことはなく、読みやすくて。怪事件を解いていくというコンセプトが面白いですし、平安時代の様子もわかるし、キャラクターも知っている歴史上の人物なので、すごく魅力的な作品だと思いました。
――昭姫をどのように演じたいと考えていますか?
昭姫はミステリアスで曲がったことが嫌いな性格です。そのうえ頭が良くて、色っぽくて、気風がよくてカッコいい…憧れますよね。とてもインパクトが強いキャラクターなので、舞台の上でも、昭姫が持つカラーをしっかり出していきたいです。
昭姫はとても素敵な女性なので、きっと昭姫ファンの方もたくさんいらっしゃると思います。「イメージと違う!」と思われないように、皆さんに納得していただけるような昭姫になれるよう、模索して作っていきたいです。
――昭姫は唐からの渡来人で、衣装も中国風。これがお気に入りだそうですね。
衣装もですが、髪型やお化粧を含めたトータルで好きです。特に、額の花鈿(かでん/額に花模様を描く中国の化粧)が好きなんです!これがまた色っぽくて。公演中に毎日、花鈿をつけられるのが楽しみで仕方ないです(笑)。
――宝塚時代に花總さんが演じた、『鳳凰伝〜カラフとトゥーランドット〜』(2002、2003年)のトゥーランドットの姿を思い出しました。
私も、今回のお話をいいただいたときに、「トゥーランドットになんとなく近いかな」と頭に浮かびました。トゥーランドットのほうが、昭姫より見た目のインパクトがさらに強いかもしれません。
大きなドレスを着た、お姫様のような役をいただくことが多かったので、こういう扮装は『鳳凰伝』以来ではないかなと思います。それに、実在の人物を演じることが多かったですが、今回の昭姫は架空の人物。それもあって、お話をいただいて原作の絵を見た瞬間に「面白そう、やりたい!」と思いました。
昭姫の扮装が楽しみだと、笑顔で語ってくれた花總さん。共演の佐藤流司さんと高橋克典さんの印象、そしてプライベートについても聞きました。
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