──『わたしの宝物』では、パートナーとの関わりの変化も描かれていますが、ご自身が家族や友人との関わりで意識していること、大事にしていることはありますか?
素直でいる、変に気を使いすぎない、変な嘘をつかない、我慢しない、さらけ出すということでしょうか。あまり「隠す」という行為はしないですね。
家族に対しては、一番なんでも言います。やっぱり言い合える関係がいいですよね。
──友人とも言い合うことはありますか?
あります。ケンカをすること自体は全然恐れていないです。でも、なかなかぶつかることってないですよね。ぶつかろうとしない限り。ただ、何か引っかかることがあったときには、ちゃんと伝えます。
あとは、基本的に楽しくいたいです。それは自分だけではなくて、「楽しんでくれているかな?」と相手のことも気になります。なので、人との関わりで“楽しい”を意識しているかもしれないです。
田中圭の大好きな“瞬間”「最後の一瞬だけ元気になる」
──40代に入り、役のオファーに関する変化など感じていることはありますか?
年齢を重ねて、夫役や父親役でオファーをいただくことは増えてきたなと感じます。
僕自身が父親だということもあり、自己体験があるからか、“赤ちゃんのパパ”の気持ちは、より愛情をもって演じられている気がしています。
──最後に、めざましmediaの「“好き”でつながる」というキャッチコピーにかけて、現場での“好き”な瞬間やモノ、コトを聞かせてください。
1日の最後に撮影するカットのことを「マティーニカット」と言うのですが、マティーニカットのときの僕は、本当にわかりやすく元気になります(笑)。「今日も終わるー!!」という、あの瞬間いいですね。
──マティーニカットのOKが出た瞬間よりも、「マティーニカットです」と言われたときのほうが、テンションが上がるということですか?
そうですね。OKが出た瞬間は、「お疲れ様でしたー!」というくらい。
日本の撮影現場は、俳優陣でさえ朝から晩までと思っているけど、スタッフさんはセッティングとかもあって僕ら以上に長時間働いているので、「あと1シーンです!」と言われると、みんな「やった!やってやるぜ!」と最後の一瞬だけ、ふと元気になるんです。
その日、どんなに疲れていたとしても、「フーッ!」って(笑)。毎日あるあの瞬間は大好きです。
撮影:山越隼
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