『嗤う淑女』第8話は、内田理央「松井玲奈の魂のこもった回」美智留（内田）と恭子（松井）による長年の因縁に終止符が打たれる！

悪女・蒲生美智留と17年ぶりの邂逅！恐怖と葛藤に囚われた恭子の地獄の日々が始まる

コンサルティング会社で働く野々宮恭子の前に新社長として現れた美しい女性。それは、恭子の従妹・蒲生美智留だった。

「よく17年間も逃げ続けられたわよね。褒めてあげるわ、恭子」（蒲生美智留）

美智留との邂逅（かいこう）に恐怖で震える恭子。ある“殺人にまつわる過去”を美智留と共有してしまった恭子は、17年間、美智留から逃げ続けていたのです。

過去から逃れられない恭子は、美智留の特殊なコンサルティングの仕事を手伝うことに。しかし美智留は、人生に悩みを抱え、救いを求める人たちを名誉、金、承認欲求、届かぬ愛…人々の欲望を残酷に操り、次々と破滅へと堕としていきます。

最初は破滅へ向かおうとする相談者たちを止めようとしていた恭子でしたが、次第に自身も美智留の支配から逃れられなくなります。

恭子を演じた、松井さんもこれほど多種多様な「恐怖」を演じ分けるのは初めてと語り、一回一回の「怯え」や「震え」を見事に演じ分け、「恐怖」の主従関係が色濃く描かれました。

まるで宗教団体の「教祖」と「信者」！恐怖の対象から一転…美智留を崇拝していく恭子

恐怖と葛藤の間で揺れ動きながら、美智留の共犯者として、がんじがらめにされる恭子。逃げることもできず怯える日々を過ごしていた恭子は、ある日、限界を迎え浴室で自殺を図ります。

意識が遠のき浴槽に倒れる恭子でしたが、美智留に助け出されやさしく抱きしめられます。そして…。

「行かないで。あなたがいないと生きていけない。嫌よ、私を一人にしないで！」（蒲生美智留） 

泣き叫び、普段は絶対に見せない弱さを垣間見せる美智留。過去に美智留の骨髄を移植して命を救われたことと重なった恭子は、涙を流しながら美智留を抱きしめ返します。

恭子が完全に洗脳され、美智留を崇拝するようになる瞬間でした。なお、このシーンについて、松井さんは映像の美しさが最も印象的と語っています。

洗脳から解き放たれ覚醒した恭子が美智留と全面対立！脅し、暴力、騙し合い…血みどろバトルの結末は！？

美智留を崇拝する恭子は、美智留の共犯者として、相手の命に関わることでも、冷徹に仕事をこなすようになります。

しかし、刑事・麻生（大東駿介）と接触するうちに過去の殺人事件に関する重大な事実を知ることに。

過去に、恭子は、美智留の父を毒殺したのは自分だと思っていましたが、実は美智留だったのです。美智留は、恭子が犯人ではないと知りながら、罪の意識を利用して、恭子を操り続けていたのです。

真実を知り、激しく動揺し、怒りで身を震わせる恭子。洗脳から解き放たれ、美智留への復讐に燃えるもう一人の「悪女」が誕生した瞬間でした。

SNS上では「松井玲奈さんの多彩な演技が凄すぎて…。あんな演技幅あったのね」など、そのカメレオン俳優ぶりにも注目が集まりました。

そして美智留と恭子、「悪女」と「悪女」の最終バトルの舞台は野々宮家へ。さまざまな思惑を抱え、美智留と恭子は奇妙な同居生活をスタートさせます。

二人は恭子の弟・弘樹（前田拳太郎）を味方に引き込むため、さまざまな手段で謀略をめぐらせます。いったい何が真実なのか！？二人の言動に翻弄される弘樹は、ある日、怒りに震える恭子が美智留を痛めつけているところを目撃。そして、弘樹の決断が「悪女」と「悪女」の戦いに予想外の結末をもたらします…。

第8話について、主演の内田さんも「玲奈ちゃんの魂のこもった回」であると語り、松井さん自身も「衝撃の連続なので、瞬きせずに見てほしい」と語っています。