マニアックすぎる！昆虫嫌いこそ行くべき！？アンガールズ・山根良顕が発見した新種も展示中！特別展「昆虫 MANIAC」に行ってみた

昆虫に対しての意識も変わってきたところで、メインの展示会場からゾーン3の「ムシと人」エリアを経て第2会場へ。

ここでは、「人の暮らしとともにあるムシとはどんな存在なのか」を考えていくコーナーや、昆虫採集の方法や標本作成方法も紹介されています。

そして目玉は何といっても、山根さんが発見した新種昆虫「モトナリヒメコバネナガハネカクシ」の標本展示。山根さんが『元就。』という番組のロケ中に偶然発見し、のちに番組名を冠して「モトナリ」と命名された採集の瞬間の映像も見ることができます。

それにしても、研究者にもなかなか訪れない新種発見という奇跡が、なぜ山根さんに訪れたのでしょうか。

当時、「早くロケを終わらせたかったから、先生方が探さないような山の入り口の土をすくった」という山根さん。相方の田中卓志さんも「山根のズボラさがプラスに働いた」と証言する“発見の瞬間”が、標本とあわせて確認できます。

山根さんが採集した昆虫を、同行した研究者の先生が新種だと気づいた瞬間と、山根さんのテンションとの差にも注目です。

「モトナリ」のあまりの小ささに「小っさ！」と驚くとともに、これほど小さい昆虫をひと目で新種だと認識できる研究者の目の確かさにも驚かされます。

展覧会のお楽しみといえばグッズも外せません。すっかりムシに見慣れてしまった目には、ずらりと並ぶムシモチーフのグッズがどれもかわいく、気づけば大きなぬいぐるみを手に取り「ふかふかだな」なんて手触りを確かめていました。

定番のキーホルダーに文房具、ミニタオル、昆虫柄のネクタイ、キャップ、Tシャツ、トートバッグなど、身につけて楽しめるグッズもたくさん展開されていて目移りします。昆虫をモチーフにしているだけあり、どれもカラフルなのも印象的です。

お土産にぴったりなお菓子のラインナップも申し分なし！おいしそうなクッキーやおせんべいが並ぶ棚をチェックしていると、「原材料に昆虫を使用しています」の文字が…。話題の“昆虫食”を試してみる良い機会かもしれません。

昆虫食はちょっと…という方にはもちろん、昆虫をかたどっただけのお菓子もあります。青虫グミ、てんとう虫まんじゅう、虫かごに入ったおかきなど、名前やデザインにはひとひねりありますが、こちらには昆虫は使用されていません。

膨大な量のムシの展示に酔いしれ、お土産を物色したら上野公園を歩いて帰路に。「一生分のムシを目にしたのでは」と展覧会を振り返りながら、ふと足元を見て、「もしかすると、ここにまだ発見されていない新種がいるのでは」と、思いを巡らせている自分がいました。

ムシが好きな人には大満足な、苦手な人は新たな扉を開けることになる、マニアックな展覧会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。