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『新宿野戦病院』第3話のシーン

<コラム>『新宿野戦病院』陰部に三角フラスコ、イノキじゃない白木さん、イ・オンナ…このドラマ情報量多すぎ!何度も見返したい!!

7月17日(水)放送『新宿野戦病院』第3話

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舞(橋本愛)の息継ぎほぼなしのセリフ回しの華麗さがとてつもない!!!

で、そんなこんな、今回も序盤から爆笑のアクセルがフルスロットルだったもんで、前半は一人でキャッキャキャッキャ、一人で爆笑しすぎて、自分の笑い声でセリフが聞きとれなくて、何度か前に戻ったりやんやんやしてたら(どんだけ楽しんでんだよ!)、前回から引き続き案件になってた、マユちゃん(伊東蒼)が、再び万引きの末に、オーバードーズしそうに…という深刻さ。

前回のハートウォーミングエピソードの、あの一発だけでは決して解決しない、いや解決されるわけがないってことで、粗方(あらかた)ふざけすぎてるくせに(言い方!)、こんなところはしっかり克明に描くだなんて、このドラマの良心だわ…って、改めて、ちゃんと作られてるドラマだな…なーんて、しんみりしてたら、大人と少女、歌舞伎町の今と昔、救う(つもりでいると言い換えてもいい)側と救われる側という、さまざまな視点が入り混じる、とてつもなく多角的で、重たい場面が展開されて。

こちとらいろんな感情が入り乱れてるっていうのに、そんななか、警察官の勇太(濱田岳)が舞(橋本愛)の裏の顔を知っているということがさりげなくぶっこまれちゃったりするもんだから、情報の整理が全然できないし、その直後の舞の息継ぎほぼなしのセリフ回しの華麗さがとてつもなくて、今、どういう状況だったっけ!?って、今度は笑って聞こえないからじゃなく、もっかい情報を整理したくて、そこだけ何回も見返したりやんやして、あー、もう、このドラマ、情報量多すぎ!!

『新宿野戦病院』第3話のシーン

だけど、それが、快感!!!なんて、至福を感じてた…(変態か!)。

んだけど、とはいえ、だけどだけど、今回は、よくよく考えると、陰部が三角フラスコ(?)に入っちゃった日本人(序盤からキャッチー過ぎるだろ!)、ゴールデン街で大ゲンカして顔がめちゃくちゃになったアゼルバイジャン人(描写がギリギリ!)、そして、そいつをぶん殴ったらしい?骨折疑いのアメリカ人(この人の描写いる!?)、血管にヒアルロン酸注射してしまって鼻が壊死しそうになってしまった韓国人(壊死とか怖すぎる!)と、今回も今回とて、個性豊かすぎる患者たちが運び込まれてきたな…とはいえ、前回までほど、手術シーンが詳細に描かれるわけではないから、通常の医療ドラマ比で、医療ドラマ感がないなーって。

『新宿野戦病院』第3話のシーン

うん、でも、そうねそうね…このドラマ、大枠は医療ドラマかもしれないんだけれど、別に、毎回の手術シーンの“見応え”までは求めていないわけだし、そもそも主人公・ヨウコ(小池栄子)は、“雑な処置”だし、その“雑”こそが、今作の持つ医療ドラマとしての、アイデンティティ!!なわけだから、ヨウコの“雑”具合が伝われば、その、“雑”によるてんやわんやを、外側で愉快に描けていれば、このドラマは成立!!!

っていうか、そもそも、このドラマにおいて、本格的な手術シーンなんて必要ない!!(おい!)、施術部分だけいい加減ではなく、リアルに即していれば、その周りのてんやわんやは、楽しければ楽しいほど、ふざければふざけるほど、このドラマの真骨頂!!

うん、だって、このドラマ、宮藤官九郎さん脚本なんですもの…って、このドラマの医療ドラマとしての立ち位置と、アイデンティティにまで思いを巡らせてたら…。

『新宿野戦病院』第3話のシーン

やっぱり来てしまった…。そこをしっかりと描かなければ、すべてがファンタジーの絵空事になってしまう…と言っても過言ではない、マユちゃんの、とてつもなく辛い現状が描写されて…辛い…見ているこっちも辛い…だけどだけど、もっと辛いのはマユちゃん…。

うん、でもでも、そうだ!前回の、ヨウコとの、あの、ヨウコとの、あのハートウォーミングを、思い出して、思い出すんだ!そう!そうだ!!「自分の身を守るのは自分じゃ」!逃げて!逃げてーーー!!!!って号泣してたら、

まさか、二週連続、しのぶさん(塚地武雅)の、“ペヤング”のひと悶着、キターーー!!!!

じゃねーーーー!!!!!!

もうホントに、こんなときに、しのぶさんの、ペヤングの行方♡、なんて、クッソどうでもいいの!!監視カメラで犯人探し出すわよ♡じゃねーの!!終盤も終盤に、そんな、しのぶさんのペヤングひと悶着で、物語をひっぱるんじゃあないよ!!!

『新宿野戦病院』第3話のシーン

とかなってたら、え!?手を骨折したらしい?!(この人の描写いる!?)だった、アメリカ人?え?ヨウコの部屋に!?

えーーーーーーーーーーー!!!?!?!(はよ次見せろ!!!)

…おっと、危ない危ない。この勢いで、いつものクセで、やり逃げするとこだったわ。

そうそう、今回の第3話の演出は、前回までの、僕が敬愛する河毛俊作監督ではなく、あの、澤田鎌作監督ですよ。

僕ら世代、僕ら“踊る”世代にはいわずもがな、あの、連ドラ版『踊る大捜査線』(1998年/フジテレビ)の伝説的最終回前、第10話の「凶弾・雨に消えた刑事の涙」を演出された、澤田監督ですよ!!

僕的お気に入りは、お話から演出まで何もかもがぶっ飛んでいた『ラブコンプレックス』(2000年/フジテレビ)の、澤田監督ですよ!!

今回は、河毛監督とは趣がまた違って、河毛監督がアダルトな大人ドラマの雰囲気を出していたとするなら、澤田監督はもう少しカジュアルな、大人の青春群像的な、そんな雰囲気が醸し出されてて、スタイリッシュで、後半の、聖まごころ病院屋上の、遠景の映像なんて、すっごく、爽やかで、良かったよね!?(誰に!?)

『新宿野戦病院』第3話のシーン

『踊る』も『ラブコン』も、なんなら『新宿野戦病院』の先行配信も、FODの有料会員になると、見られるから、損はさせないぞ!!(ひどい回し者)

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