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ーー7年ぶりに写真集を出そうと思ったきっかけを教えてください。

グラビアは長いことやっていなくて離れていましたが、ここ数年お芝居の方に注力してきて、"今の自分の感覚"でまたやってみたいという気持ちが出てきました。グラビアは自分のスタートの場所でもあるので、そこでしっかり向き合ってみたいというのがずっと頭の中にあって、今回、もともと好きだった写真家の佐内正史さんにお願いしてみたら快諾していただいて撮影できることになりました。

お気に入りは、海岸で岩の上に座って撮影した、かっこよさがある1枚です。
今まで意識してたわけではないですが、これまで見せてこなかった“男性っぽさ”みたいなのが、この写真には出ていてすごく好きなんです。五島列島の福江島の海岸で撮ったんですが、とにかく素晴らしいところで、この海や空から伝わってくる気持ち良さもありますね。

ーー「男性っぽさ」は意識して出されたんですか？

いや、自然とそうなっていて…福江島に行くと子ども心に戻れるような感覚があるんです。プライベートでも行くんですが、そういう自分の状態が写真にも表れたのかもしれません。いつもと違う姿が出ていてよかったなと思っています。

この写真を撮られているときに、篠山紀信さんにハワイで撮ってもらった感覚を思い出して（2014年発売1st写真集『ヴィーナス誕生』で撮影を担当）、佐内さんにもそれを話してみたんです。佐内さんもすごく篠山さんを先輩としてリスペクトされていて、「俺も思い出したんだよね。なんか篠山さんぽかった」みたいなことをおっしゃってて。そういうエッセンスが過去の大事な瞬間と繋がった感じがあって、すごく大事なお気に入りの1枚です。

篠山さんはよく「心のパンツを脱げ」というふうに言われていたので（笑）そういう殻を破るような瞬間のようなものを佐内さんも感じながら撮ったのではないかと思いますね。