<伊原六花 インタビュー>
――『ザ・ノンフィクション』のナレーションに初挑戦ですが、オファーを受けてどう思いましたか?
『ザ・ノンフィクション』はずっと拝見していた番組だったので、こうして語りとして参加させていただけるのはとても光栄で、うれしかったです。今回の「上京物語2024」の映像を見て改めて「心を込めて、大切に声を入れたい」と思いました。
――実際に収録を終えて、いかがでしたか?
緊張しました。「ちゃんとやりたい」という気持ちが強すぎて噛んでしまう部分もありましたが、とても素敵な作品に微力ながらもお力添えできたら、という気持ちで臨みました。
読む際は、伝えるべきところはきちんと伝え、心の内を代弁するようなナレーションのときは、“お芝居”というほどではないかもしれませんが、しっかりその人の気持ちになって届けられるよう意識しました。
――映像を見ての感想を教えてください。
一流を目指す世界には、木村シェフのように妥協のない考え方を伝えくれる方が必要なのだなと感じました。木村シェフは一見すると厳しいですが、お店の従業員の皆さんのように、木村シェフのやさしさを知っていて、リスペクトの気持ちがあると、受け止め方は変わってくると思います。
師匠と弟子、上司と部下など、こういう関係性はいろいろな場面であると思いますが、やっぱり人と人なので、合う・合わないであったり、この人の言葉ならスッと心に入るというのはあると思います。本当に苦しくなったら逃げ出す、という選択肢もあるかもしれません。
それでも「ラ・ヴィエイユ・フランス」で仕事を続けていらっしゃる方がいるというのは、木村シェフが愛のある、尊敬できる方だからなのだと思います。素敵な“師匠と弟子”だなと思いました。
――伊原さんは高校時代にダンス部に所属し、 多くの大会で優勝を飾ってきました。部員をまとめるキャプテンとして、シェフに共感する部分はありましたか?
共感できると言うとおこがましいですが、皆をまとめて同じ方向へ進むには、叱りたくなくても叱らないといけない瞬間もあると思いますし、そういう役割を担う人は必要だと思います。私の場合は、一番のまとめ役としてコーチがいてくださいましたが、コーチがいない普段の練習では、「私がやらなきゃ!」という気持ちが強かったと思います。
木村シェフの、ただ叱るのではなく、従業員の皆さんの将来も考えていらっしゃる姿が印象的でした。たとえば、「この作業をするためには、あれが必要でしょ?じゃあ、なぜ動かなかったの?」というような叱り方。これは独り立ちしたときに大切な考え方だなと、私もすごく実感しています。
私も学生の頃、準備が不十分ですごく怒られたことがあります。それから、きちんと準備をすることが普通になり、社会人になった今は「この仕事にはこれが必要かも、あれも用意しておこう」と想像できるようになりました。もし、学生の頃に準備の大切さを教えていただいていなかったら、自分で気づけるまでもう少し時間がかかっていたと思います。
<伊原六花 “語り”の一部を先行公開>
<予告動画>
YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!4月7日(日)14時~「上京物語2024~シェフと父さんのケーキ~ 前編」予告
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