<八木莉可子 インタビュー>
――『ザ・ノンフィクション』初めての収録はいかがでしたか?
『ザ・ノンフィクション』はリアルをとことん正直に、フラットに映しているところが素敵だなと思って拝見していたので、そこに自分の語りを加えるのは、ドキドキしました。特に、実際にいらっしゃる方の物語に声をつけさせていただくのは、すごく責任があることだと思うので、そこが一番緊張しました。
――VTRを見て、どんなことを思いましたか?
シェアハウスに住んでいるのは私と同世代の方が多くて、考えるところがたくさんありました。自分が置かれている環境は当たり前ではなかったんだなというのを、改めて実感しましたし、両親や周りに対して本当にありがたいと思いました。
そして、シェアハウスを運営する荒井さんの姿が素敵でした。思いを行動に移すのはなかなか難しいことだと思いますが、自らシェアハウスをつくるのは本当にすごいことだと。入居者の方に対してフラットに接していらっしゃるのも印象的です。“助けてあげよう”とか“手を差し伸べてあげよう”というのではなく、対等な関係性でいるところに感銘を受けました。
――さわやかな声のナレーションが印象的でした。読む際に気をつけたことはありますか?
最初は感情が引き込まれて、スタッフさんに「もうちょっと明るく」と言われてしまったので(苦笑)、できるだけ暗くならないよう、荒井さんのように対等な感じで、心をフラットにして読むよう心がけました。
――今回「居場所」がテーマのひとつになっていますが、八木さんにとっての「居場所」はありますか?
やっぱり、地元・滋賀にいる両親、おじいちゃん、おばあちゃん、友だちの存在は、自分の居場所になっていると思います。滋賀のみんなが、私の心の支えです。
2年くらい前に上京したんですが、(地元では)家族や友達に恵まれていたからか、1人の時間が増えたことで、いろいろ考えて悩んだり落ち込んだりする時間も多くなってしまって。
そういう時は、地元の友だちとの何気ないLINEに助けられましたし、今も地元や関西でお仕事がある時にちょっと寄ったりしてリフレッシュしています。東京で大学に行ったり、大学の友だちと遊んだりする時間も、私にとってひとつの大きな「居場所」になりました。
――この春、大学を卒業しますが、今どんな気持ちですか?
仕事と勉強の両立は、やることが多くて大変なときもありましたが、大学へ行く時間がリフレッシュになったり、友達と会えるのがすごく楽しかったりしたので、大学へ行かなくなってしまうのがちょっと寂しくて…。今は、これからの生活にドキドキしています。
今までは仕事をしながら「あの課題もやらなきゃ!」とか、大学のことも半分頭にあったので、より仕事に集中できるのは自分にとって大きな変化かなと思います。大学では社会について勉強していたので、その学びを仕事にも活かせたらと思っています。頑張りたいです。
――『ザ・ノンフィクション』放送に向けてメッセージをお願いします。
今を生きる若い方のリアルな様子と、そんな彼らをやさしく包み込むように接している荒井さんの、あたたかい姿を見ていただけるとうれしいです。
<ナレーションの一部を先取り公開>
<予告動画>
YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!3月3日(日)14時~「居場所をさがして~僕と家族とシェアハウス~」予告