菅⽥将暉さんと⿊沢清監督が初タッグでおくる映画「Cloud クラウド」の公開が9⽉に決定しました。
映画「スパイの妻」(2020年)で、第77回ベネチア国際映画祭銀獅⼦賞(最優秀監督賞)を受賞した⿊沢監督が映画最新作に選んだのは、顔のみえない社会で拡散する、憎悪の連鎖から⽣まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。
主演を務めるのは、映画「花束みたいな恋をした」「ミステリと⾔う勿れ」など数々の⼤ヒット映画に出演し、俳優として⽇本映画界を牽引、アーティストとしても圧倒的な⽀持を受けている菅田さん。本作の出演オファーを即決したという菅田さんは、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主⼈公・吉井良介を演じます。
菅⽥さんと⿊沢監督は本作の撮影現場で10年ぶりに再会。初対⾯は、菅田さんの主演作「共喰い」(⻘⼭真治監督)で参加した2013年の第66 回ロカルノ国際映画祭で、2022年に57 歳の若さで故⼈となった⻘⼭監督から紹介された時以来とのこと。
今回の発表に際して、菅⽥さんは「⽣活の中に潜む、怖さとユーモア。⿊沢監督の頭の中が毎⽇少しずつ開⽰されていく撮影は、とても楽しく、贅沢な時間でした。ピュアで歪な⼈間のアクションがたまらない。とにかく完成が待ち遠しい」とコメント。
⿊沢監督は、「現代⽇本の⽚隅で、時折まったく無⽬的と思われる暴⼒事件が起きることがある。原因を探っていくと、そこにはちょっとした恨みやムシャクシャした気分がインターネットによって集結し肥⼤していくシステムがあるようだ。私はこうした現象がアクション映画の題材になるのではないかと考え、この企画をスタートさせた」と明かします。
主演の菅⽥さんについては、「菅⽥さんにお願いした主⼈公吉井良介は、真⾯⽬で⼀途な悪党という、現代⽇本映画ではほとんど⾒かけない⼈物であるキャラクターの分類としては⽭盾しているのかもしれない。しかし菅⽥さんはこの難しい役を極めて繊細に、かつ堂々と演じてくれた」と称賛。
スリラー・ホラー映画の作り⼿を⽬指す世界中の監督たちが、影響を⼝にする⽇本⼈監督であり、90年代にその道を切り拓き、今年第17回AFA(アジア・フィルム・アワード)の審査委員⻑も務める⿊沢監督。昨年商業映画デビューから40年を迎えた⿊沢監督が撮る、「誰も⾒たことがない菅⽥将暉」に注⽬です。
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