菅田将暉が“最優秀男優賞”を受賞!「花束みたいな恋をした」で共演の有村架純も同時受賞!
「第13回TAMA映画賞」授賞式が11月21日(日)に東京・府中市の「府中の森芸術劇場どりーむホール」で行われ、役所広司、菅田将暉、尾野真千子、有村架純、藤原季節、金子大地、伊藤万理華らが登壇した。※受賞作品順。
本年度最も⼼に残った俳優を表彰する「最優秀女優賞」と「最優秀男優賞」。まずは、女優部門から発表され、「最優秀女優賞」に、尾野真千子と有村架純が選ばれた。
「花束みたいな恋をした」などに出演した有村は、「キャスト、スタッフの皆さんがいてくれたから、今日を迎えられているんじゃないかと思います。この作品を見てくださった、多くの方にも感謝申し上げます。私の好きなお芝居を続けていけるように邁進していきたいと思います」とあいさつ。
「花束みたいな恋をした」では、八谷絹役を演じた有村。役作りについて聞かれると、「台本を読んだときに、絹は自分が大事にしているものが、周りに受け入れられないという社会に対しての生きづらさは感じているけど、1人でも生きていけるような女性なのかなと思ったんです。でも、山根麦(菅田将暉)と出会ったことによって、2人で共有できる喜びを知ってしまったと言いますか。その様子を、菅田さんや監督と共に表していければと思っていました」とコメント。
本作を監督した土井裕泰監督とは映画「ビリギャル」で、脚本の坂元裕二とはドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ)で仕事をした間柄。気ごころを知れたスタッフとの仕事をすることについて「おこがましいんですけど、土井監督や坂元さんに対しては、心から信頼させていただいていています。その方々とまた時間を共有できるのが幸せでした」と感謝した。
今後取り組みたい役柄については「具体的なビジョンがあるわけではなくて、漠然としたものなんですけど、演じる幅を広げたい。自分の身近にいる先輩方の背中を見続けているので、そこに追いつけるようにしっかりと歩いていきたいと思います」と明かした。
「茜色に焼かれる」などに出演した尾野は、「少しずつですが、女優として皆さまに認めてもらえているのかな、と。これからも頑張らなければという気持ちにさせていただきました。もっともっと心に響く作品を作っていけたらと思っています。これからも映画を、尾野真千子をよろしくお願いします」とあいさつ。
「茜色に焼かれる」では、理不尽な現実に対して戦い続ける母親役を演じた尾野は、「(幼馴染の彼氏に裏切られるシーンは)『これで頑張っていける。次の第2の人生頑張っていける』と思った矢先に裏切られるんです。本当に腹が立って…。役としてではなくて、話自体に腹が立ってしまって(笑)。(役から)戻ってこれなかった。どん底に落ちて泣き崩れてしまって、『ちょっとお時間下さい』と、久しぶりに現場を止めてしまった」と振り返った。
今後の抱負を聞かれると、「今後も女優をやっていきたいです。それが私の夢です。これからも映画をたくさんの人に愛してもらえるように頑張っていきます。なので、皆さんも映画を愛してください」と呼びかけた。
「最優秀男優賞」を受賞したのは、菅田将暉と役所広司。
有村と同じく「花束みたいな恋をした」に出演する菅田は、「『花束みたいな恋をした』の公開時は、緊急事態宣言のど真ん中でした。僕らは『映画館に来てください』という言葉を1回も言えませんでした。そんな作品が今日、受賞できていることは本当に皆さまのおかげだと思います。自分の仕事と向き合ってきたこの1年の末に、こんなに誇らしい場で感謝を伝えられることを、心より嬉しく思っています」と頭を下げると、会場からは大きな拍手が起こった。
また、先日女優の小松菜奈と結婚を報告した菅田。司会者から「プライベートでもおめでたいニュースが入ってきました!」と祝福されると、菅田は「ありがとうございます」と、照れながら頭を下げ、会場からは再び盛大な拍手が起こった。
本作は、菅田が脚本の坂元に「ラブストーリーやりたいです!」と直談判したのがきっかけだという。それについて菅田は、「こういう授賞式の場で(坂元に)お会いしたときに、ステージの袖で『僕ちょっと、ラブストーリーやりたいです。(脚本を)書いてください』て、逃げられないように囲いながら言いました(笑)。別の機会にも、お会いしたときに、『ラブストーリーはどうなっています?』って念押ししたら、書いてくれました」と明かした。
坂元が書いた脚本を読んだ感想を「“あるある”の達人というか。共感を超えて、『これは俺だな?』と感じる。そういう具体的なものが散りばめられていて、その辺のリアリティが、もはや演じなくてもいいくらいの情報を転がせてくれる、台本でした」と振り返った。
そして、土井監督と有村がトークに参加して撮影時のエピソードを話す場面も。
山根麦役について菅田は「どこにでもいるカップルの話なので、どうやって再現しようと思いましたけど、あまり考えずに、絹ちゃんと出会って別れるまでの5年間を丁寧に演じていこうと思いました」とコメント。
土井監督は「今回は5年間のお話なんですけど、劇中では描かれていない場面の方が多いわけで、出会って、恋をして、別れるまでを、(菅田と有村の)2人が自分たちで埋めていこうという姿があったんです。2人は撮影中、ずっと一緒にいたし、長い待ち時間の間とか多摩川を見つめていたりと。僕はそこに入れずで(笑)」と振り返った。
好きなシーンを聞かれた菅田は、「猫を拾うシーンですかね。子猫を拾ってみたいと僕も思っていたんですけど、かわいくて笑いが止まらない。2人の同棲生活に子猫がくるって、高揚感がすごかった。なので、あれは演じようと思っても、できないシーンでした」と話し、有村は「2人の出会いから別れるまでを見守ってくれたファミレスのシーンですかね。本当にキーになるシーンだったので」と答えた。
また、本作について菅田は、「僕の周りで、『5年間同棲して、子猫飼って、別れたんだ』って言う人が、この映画が公開されてから2~30人いましたね」と話し、会場を笑わせた。
「すばらしき世界」などに出演した役所は、「映画を見たお客様のおかげでこんないい賞をいただけたことを感謝しています」とあいさつ。
今後取り組みたい役柄について、「昔、火野正平さんと2人でお酒を飲んでいるときに、『70歳くらいになったら、おじいさんのロードムービーを』と話して、『耳の聞こえないおじいさんと、目の見えないおじいさんがのところに、怪しい体験が転がり込んで、日本中を旅する』みたいなのを言っていたんです。年を取ってこういう仕事ができるというのは、うれしいことですので、いつかやりたいです」と微笑んだ。
「第13回TAMA映画賞」受賞作品・受賞者
「最優秀作品賞」【本年度最も活⼒溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰】
「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)
「あのこは貴族」(岨手由貴子監督、及びスタッフ・キャスト一同)
「特別賞」【映画ファンを魅了した事象に対し表彰】
土井裕泰 監督・坂元裕二氏、及びスタッフ・キャスト一同 (「花束みたいな恋をした」)
横浜聡子 監督、及びスタッフ・キャスト一同 (「いとみち」)
「最優秀男優賞」【本年度最も⼼に残った男優を表彰】
役所広司(「すばらしき世界」「バイプレイヤーズ〜もしも100 人の名脇役が映画を作ったら〜」「竜とそばかすの姫」)
菅田将暉(「花束みたいな恋をした」「キャラクター」「キネマの神様」「浅田家!」)
「最優秀女優賞」【本年度最も⼼に残った⼥優を表彰】
尾野真千子(「茜色に焼かれる」「明日の食卓」「ヤクザと家族The Family」「心の傷を癒すということ 劇場版」)
有村架純(「花束みたいな恋をした」「映画 太陽の子」「るろうに剣心 最終章 The Beginning」ほか)
「最優秀新進監督賞」【本年度最も⾶躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新⼈監督を表彰】
藤元明緒 監督(「海辺の彼女たち」)
松本壮史 監督(「サマーフィルムにのって」「青葉家のテーブル」)
「最優秀新進男優賞」【本年度最も⾶躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新⼈男優を表彰】
藤原季節(「のさりの島」「佐々木、イン、マイマイン」「空白」「くれなずめ」「明日の食卓」)
金子大地(「サマーフィルムにのって」「猿楽町で会いましょう」「先生、私の隣に座っていただけませんか?」ほか)
「最優秀新進女優賞」【本年度最も⾶躍した⼥優、もしくは顕著な活躍をした新⼈⼥優を表彰】
三浦透子(「ドライブ・マイ・カー」「椿の庭」「おらおらでひとりいぐも」「アイヌモシリ」)
伊藤万理華(「サマーフィルムにのって」「息をするように」)
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