『院内警察』第3話完全版
武良井治(桐谷健太)が所属する阿栖暮総合病院の院内交番に、整形外科の看護師・白石日向(工藤美桜)が駆け込んでくる。飯塚恵子という入院患者がいなくなったのだとか。
外科医・伊藤智(西村元貴)から医材の在庫チェックを頼まれていた交番事務員・川本響子(長濱ねる)は、室長・横堀仁一(市村正親)にそれを押しつけると、武良井とともに整形外科へと向かった。
そのころ、榊原俊介(瀬戸康史)は、外科部長の倉田雄二(神尾佑)から「薬王ホールディングス」社長の手術を命じられていた。患者は院長と大学時代の同期で、翌月に予定されている娘の結婚式までに元気になってバージンロードを一緒に歩きたいと願っているという。
ほどなく、いなくなっていた患者・飯塚は見つかった。だが、日向は病棟を離れたことを先輩看護師の神谷玲子(西山繭子)から厳しく注意されてしまう。
業務に戻ろうとしたときに、ポケットからメモ紙が落ち、それを見て急に呼吸が荒くなり、その場に座り込んでしまう日向。武良井たちは心配するが、日向は大丈夫だと告げて業務に戻っていった。
そんな折、院内交番に麻酔科医・白石葵(馬場ふみか)が訪ねてくる。日向の姉でもある葵は、3ヵ月ほど前から仕事のことを話さなくなり、最近は家にも帰ってこない妹が整形外科で何か嫌な思いをしているのではないか、と心配していた。
調査を引き受けた武良井たちは、葵が家で見つけたというメモを日向に見せ、話を聞く。日向は、デスクの引き出しを開け、捨てられずにいた大量のメモを武良井たちに見せた。
子どもが書いたようなそのメモには「日向ちゃん、頑張って」といったメッセージが書かれているが、病棟には子どもの入院患者はいないという。日向は、自分で何とかするから他言しないでほしい、と武良井に頼んで仕事に戻った。
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