宮沢氷魚、須田景凪、Saucy Dogが語る「人生の分岐点」

めざましmedia編集部

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アニメーション映画「僕が愛したすべての君へ」（以下、「僕愛」）、「君を愛したひとりの僕へ」（以下、「君愛」）のトークイベントが行われ、主人公・暦の声を務めた宮沢氷魚さん、「僕愛」の主題歌を担当する須田景凪さん、「君愛」の主題歌を担当するSaucy Dog（ギター・石原慎也さん、ベース・秋澤和貴さん、ドラム・せとゆいかさん）が登壇しました。

原作はTikTokで話題となった乙野四方字さんの小説。本作ではアニメーション映画となり、観る順番によって結末が大きく変わるラブストーリーが、2作同時に公開されます。

宮沢氷魚、声優への初挑戦は「大変でした」

本作で声優に初挑戦となった宮沢さんは「アフレコでは、完成している部分や絵コンテを見ながら、音もついていない状況で、想像しながら声を当てていきました。完成したものを見たときに、自分が想像していた何倍もの色鮮やかさや、生き生きとした画になっていて、音楽の力を感じました。それぞれの楽曲も作品に合っていて、感謝の気持ちでいっぱいです」と、両アーティストに頭を下げました。

Saucy Dogの楽曲について、須田さんは「正直、映画関係なくリリースされたら無限に聴くくらいに好きな曲でした。『君愛』を観終わった後に聴くと、分かりやすく（物語と）リンクしている部分がめちゃくちゃ好きで、リスナーとしておすすめです」と称賛。

また、須田さんの楽曲について、石原さんは「須田さんの曲は、一回聴いたら絶対忘れないようなギターリフとか、僕らには真似できないなと思って。すごくかっこいい曲でした」と褒め合いました。

2作品の演じ分けについて、宮沢さんは「大変でした、改めて声優さんってすごいなと思いましたね。自分の声が画に負けてしまうんですよ。普段のお芝居で出すボリュームよりも少し上を目指さないと、ちょっと声が後ろになってしまって。そこの調整が大変だったんですけど、4、5日くらいで録りました。聞いてる、観てる人は分かると思うんですけど、部分的に上達してる部分があるので、そこも注目していただけるとうれしいです」とニコリ。

とここで、石原さんが手を挙げ「どっちから録ったんですか？」と聞くと、宮沢さんは「『僕愛』の方から」と答え、石原さんは「思ってたのと違った！」とリアクション。

また本作では、須田さん、石原さんも声優に挑戦しているそうで、須田さんは「つぶやくところだけど、本当につぶやいたら聞こえないので、果てしない作業でした」と回顧。

Saucy Dog・石原お笑い芸人になりたかったものの…

イベントでは、登壇者がお客さんからの質問に答えることに。

「人生の分岐点と、もし違う道を選んでいたら？」という質問について、20歳で芸能の道に進んだ宮沢さんは「アメリカの大学で環境学の勉強をしていたので、環境の仕事をやっていたんじゃないかなと思います」と紹介。

高校1年生のときに学校を辞めたという須田さんは「辞めない選択肢もあったかなと思います。辞めずにやっていたら、音楽をこんなにやってないんじゃないかなと思います。実家のバイク屋さんを継いでたのかなという感じです」とコメント。

「人の心を動かす仕事がしたかった」という石原さんは、お笑い芸人になりたかった時期があったそうで「面白い人になりたかったけど面白くないので、今の道で良かったなと思います」と明かしました。

せとさんは、過去に大学を中退したものの、「続けていたらバンドをやることもなかっただろうし、化学系の学部だったので、研究職についてたかもしれないです」とイメージ。

秋澤さんは「地元の中学校が“ヤンキー中学”だったので、怖くて。そこに行かずに違う学校を受験して良かったな」と振り返りました。

続いて「運命の相手が叶うはずのない人だったら、諦めますか？」という質問に、宮沢さんは「諦めません。だって、運命なんですよね？諦めたら絶対後悔して一生引きずっちゃうと思うので、『この人だ』と思ったら一生懸命いきますね」と宣言するも、「（振られ続けたら）3回目くらいで、心折れちゃうかもしれないですね」と回答。

須田さんは「頑張ると思うんですけど、暦のように自分の人生をすべて懸けてっていうのは、現実的に無理だと思います」と語りました。

石原さんは「諦めない方向でいようと思ってたんですけど…。うーん、もうちょっと悩ませてください」とパス。

続くせとさんは、「多分、諦めます」と笑顔。「『この人だ！』というのが、あまりイメージがつかないし、すぐ諦めるんだろうなと思いました」、秋澤さんは「意外に諦めないと思います。ぶつかり続けると思いますけど、途中で心折れると思います」と想像しました。