牧野富太郎博士の植物標本の美に迫る！菅原一剛「MAKINO 植物の肖像」展開催

めざましmedia編集部

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植物分類学の世界的権威・牧野富太郎博士の「植物標本の美」に迫る初の企画展が開催されます。

2022年4月24日。この日は、植物分類学の世界的権威・牧野富太郎博士の生誕160年の節目の日となり、博士の出身地の高知県内外で広く話題となりました。

また、今年4月には、博士をモデルとした連続テレビ小説『らんまん』（NHK）の放送が開始されることもあり、牧野博士の存在は注目を集めています。

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このたび、7月15日（土）～10月1日（日）、高知県立牧野植物園にて、菅原一剛「MAKINO 植物の肖像」展の開催が決定。

MAKINO Botanical Art Project、公益財団法人高知県牧野記念財団による共催で、牧野植物園所蔵の牧野標本5500枚から厳選し、1億5千万画素（15K）のカメラで撮影した企画展となります。

牧野富太郎博士の植物標本の美に迫る！菅原一剛「MAKINO 植物の肖像」展開催_bodies

撮影風景

牧野富太郎博士は、94年の生涯で約40万枚もの植物標本を収集しました。「牧野標本」と呼ばれるこれらの標本類のなかでも、博士が自ら作成した標本は、100年を経た今も生命感を宿し、研究資料としての価値とともに博士が植物研究にささげた情熱と美意識を伝えています。

博士は標本をつくる際、多くの個体を観察し徹底的に吟味したといわれ、採集した植物はその日のうちに新聞紙にのせ、標本にするために形を整えていました。「牧野標本」の特徴は、植物学的な的確さと情報の集約にあります。

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「MAKINO Botanical Art Project」とは

牧野富太郎博士の生誕160年の朝、さくら色の「センダイヨシノ」の標本写真が高知新聞を包み、約16万世帯に配布され大きな反響を呼びました。そのアクションを契機に発足したアートプロジェクト。菅原一剛（すがわら・いちごう）さんが撮影した牧野博士の標本写真を通して、平和を願うメッセージを国内外に伝えています。

菅原一剛

＜展示内容紹介＞

本展は、科学的資料である「牧野標本」の美しさに着目し、牧野博士の功績をアートとサイエンスふたつの視点から紐解く初の試みです。さくら色（ART）とみどり色（SCIENCE）をテーマにしたそれぞれの空間で「牧野標本」の深淵にふれる時間を楽しむことができます。

企画展示室【Room1／さくら色…ARTを感じる空間】

Room 1では、桜を愛した博士の庭に植えられていた「センダイヨシノ」の高精細なピンクプラチナプリント※を展示。

さらに、本展示に際して特別に100×150cmに拡大された「植物の肖像」では、博士が顕微鏡を通して見ていたであろう葉脈まで精細に見ることができ、植物のミクロの世界を体感することができます。

肖像写真を撮るようにまっすぐに光をあてて撮影したことで、植物の微細な陰影が立体的に写し出された「新たなボタニカルアート」ともいえる標本写真に。

※ピンクプラチナプリント…プラチナプリントは、1870年代にイギリスで生まれた世界最高峰の写真現像技術とされ、500年先まで残ると言われています。ピンクプラチナプリントは、卓越したプリント技術者である久保元幸さんと菅原一剛さんが、プラチナプリントに金を調色する独自の技法で、ほのかなさくら色の表現を実現した貴重なプリントです。