“目の保養”となるようなイケメンを紹介する「眼福♡男子」Vol.47は、草地稜之(くさち・りょうの)が登場。
放送中のオトナの土ドラ『その女、ジルバ』で、主人公のアララこと笛吹新(池脇千鶴)が勤めるBAR「OLD JACK&ROSE」のくじらママ(草笛光子)が大好きな大学生・JUZOを演じている彼。
人気オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生したユニット「円神-エンジン―」のメンバーとして活動する草地は、演技初挑戦ながら池脇をはじめ、草笛など錚々たる女優陣と堂々の共演を見せている。
初めてのドラマにどんな心境で挑んでいるのか、そして、22歳の素顔に迫った。
草笛光子さんのお人柄を知るたびに“好き”が増していってます
──今回が初めてのドラマ出演ということですが、周りの反響はいかがですか?
家族がとても喜んでくれて、特におばあちゃんは僕の芸能活動を常日頃から応援してくれているので、おばあちゃんを喜ばせることができて僕もすごくうれしかったです。友達からは「え!今、映ってたよね?これ、本当に稜之?」っていうLINEがきました。
──円神のメンバーの皆さんは?
「JUZOかわいい」とか「こんなお芝居ができるんだ」と感想を伝えてくれました。
──ご自身のお芝居を客観的に見て、どう感じましたか?
セリフをそのまま言っているだけだと感じてしまって、オンエアを見るたびに「ここにこんな動きを入れたかった、口調ももうちょっと工夫できた」と反省することばかりです。
──何もかもが初めてで、戸惑うこともあったと思うのですが…。
大ベテランの先輩方に囲まれての撮影なので、最初は「僕だけ浮いている」という違和感しかなかったんですよ。どうやったら皆さんの中にとけ込めるんだろうと僕なりにいろいろ考えて、最近は少しだけ慣れてきましたが、まだまだ不安だらけですね。
──しかも、いきなり大先輩である草笛さん扮するくじらママになついている“子犬系男子”という、緊張しかない設定です。
最初はあまりにも緊張してしまって、目を合わせることすらできなかったんです。でも、草笛さんのほうからたくさん話しかけてきてくださって、そんなお人柄を知るごとに“好き”が増していってます。おかげで、お芝居の中でのくじらママとJUZOの接し方も自然になってきてるんじゃないかなと感じています。
──草笛さんの変わらぬ美しさと気品が視聴者の間で大きな話題となっていますね。
本当におキレイで眩しいです。でも、実際の草笛さんって中身はかわいらしい方で、芯の強さを感じさせる才色兼備な女性という印象です。
──「OLD JACK&ROSE」にはママの他にも、素敵なお姉様方がいらっしゃいますね。
皆さんのほうから「一緒に写真撮ろうよ」と気さくに声をかけてくださり、とてもやさしくしていただいています。
ひなぎく役の草村礼子さんは存在そのものがチャーミング。ナマコ役の久本雅美さんは陽気な性格で、現場をいつも明るくしてくださいます。エリー役の中田喜子さんは品があって、キレイなお姉さんという印象。そして、アララ役の池脇さんはお芝居を間近で見させていただくたびに感動と感激の連続です。
──男性キャストの皆さんとは、どんなふうに接しているんですか?
マスター役の品川徹さんは、撮影に入る前のダンスレッスンで初めてお会いしたんですけど、ダンディなのはもちろん、実はチャーミングさも持ち合わせているんですよ。キャストの中で最も話しかけやすい方です。
常連客役の梅垣義明さんとは合間にケータリングのお菓子をよく一緒に食べていて、芋洗坂係長さんにはダンスを教えていただきました。
JUZOはくじらママ推しだけど、草地稜之自身はひなぎくさん推しです
──草地さんはドラマの公式Twitterで、ダンスの基本動作をとり入れたエクササイズ動画を紹介する「今夜、踊りませんか?」というコーナーを担当していますね。
「本当に僕でいいんでしょうか?ありがとうございます」という感じです。普段、踊っているダンスとはジャンルが違うので、僕も初心者の気持ちで学ばせていただいてます。
──ちなみに、これまでジルバを踊った経験は?
ありません。女性と踊ったのも初めてでした。それなのにドラマ本編では草笛さんと踊ることになってしまって、緊張しましたね。本当は僕がリードしなきゃいけないんですけど、実際は草笛さんにリードしていただきました。
──JUZOくんは熟女好きという設定ですが、その感覚はすんなり理解できましたか?
JUZOの気持ちを理解するために原作も読んだんですけど、考えすぎちゃって余計わからなくなってしまったんです。でも、お姉様方といろいろ話すうちに皆さんのことを人生の先輩としてどんどん好きになっていって、JUZOの感情が自然と出せるようになりました。
──「OLD JACK&ROSE」は本当に素敵な店ですよね。実際にあったら行ってみたいです。
悩みってなかなか人には打ち明けられないじゃないですか。でも、すみれさん(江口のりこ)がそうだったように、「OLD JACK&ROSE」の皆さんは他人の悩みを受け止めてくれる温かさをもっている。人生において経験豊富なくじらママをはじめとするお姉様方が親身になってアドバイスをしてくださる、とても素敵な店だと思います。
──JUZOくんはママ推しですが、草地さん自身はどのお姉様がタイプですか?
ひなぎくさん推しです。草村さんはまさに小動物のような可愛らしさを持っていらっしゃいます。何もかもチャーミングで、“かわいい”がギュッとつまってます。特に、お話されている時の愛嬌が100%で、すでに僕はひなぎく親衛隊です(笑)。
──アララが「OLD JACK&ROSE」でたくさんの影響を受けていますが、草地さんがこのドラマから受けた影響は何かありますか?
僕は芸能界にずっと憧れていたんですけど、なかなか一歩が踏み出せずにいました。だけど、アララさんが勇気を出して「OLD JACK&ROSE」で働きだしてから変わっていったように、僕も思いきって行動を起こしたことによって、憧れでしかなかった世界が現実のものになったんです。
自分の経験をふまえて、「勇気を出すことで変われる、新しい自分になれるんだ」といろんな人へ伝えていきたいと思っていたので、そこがまさに『その女、ジルバ』のメッセージ性と合致しました。ドラマを見た方に、少しでも元気や勇気をお届けできたらと思いましたね。
──そんなところに多くの視聴者が共感し、反響を呼んでるんでしょうね。
僕も大好きなドラマで、毎話3、4回見るんです。面白いし、自分が出ているので、見たくなっちゃいます(笑)。エリーさんやナマコさんが「女は四十(シジュー)から」と発言していましたが、僕自身、年齢を重ねても挑戦する気持ちだけは忘れずに活動していこうと思いました。
──ちなみに今、挑戦してみたいことはありますか?
今年中にドラマの主演を務めることが大きな目標で、小さな目標がバンジージャンプに挑戦することです。高所恐怖症なのでバンジージャンプは未経験なのですが、飛ぶことで一皮むけたいなと。スカイダイビングをやると価値観が変わるってよく言うじゃないですか。でも、そこはまだ踏み出せないので、バンジージャンプで肩慣らしをしておきたいんです。
──出演してみたいドラマはどんなジャンルですか?
学園ものをやってみたいです。今回がかわいい系の役柄なので、クールでカッコいい役、黒幕みたいな役柄に興味があります。
──学園ものといえば、草地さんは大学のミスターコンテストで優勝しているんですよね。芸能界にもいろんな賞が存在していますが、手に入れたいのはどんなタイトルですか?
3年以内に新人俳優賞が獲りたいです…ってこんなおこがましいこと、言っていいのかな(苦笑)。
大学のミスターコンテストは、自分を変えるために出場したんです。出るからにはグランプリを獲ると自分の中で決意して、目標のためにかなりの努力をしました。それまでも、一度決めたことは必ず実現させてきたので、現在の目標も絶対に叶えたいです。
失敗は後々の成功につながると考えれば、何事もポジティブになれる
──そんな草地さんの眼福な存在はなんですか?
『その女、ジルバ』の主題歌を歌っている山本彩さんが先日、MVの撮影でこの現場にいらっしゃったんですよ。めちゃくちゃおキレイで、これぞ眼福という感じでした。僕は小中高とずっとテレビでNMB48の皆さんを見ていて、中でも“さや姉”(山本彩)推しだったんです。お話もさせていただいたんですけど、キラッキラでしたね。
──さや姉とぜひ「今夜、踊りませんか?」でコラボしていただきたいです。
無理です、無理です!できたら最高ですけどね。
──では、今最も楽しいのは何をしている時ですか?
僕は食べることが大好きで、Instagramのストーリーは食のことばかりなんですけど、最近ハマってるのがお寿司と、帰宅途中のコンビニで買うレジ横のホットスナック。ソトクソトクっていうソーセージとお餅を串にさしたものと、Xフライドポテトが本当においしくて、それを食べながら家に帰るのが幸せです。
そして、寝ることとお風呂。お風呂の中でスマホを2時間ぐらいいじってるんですけど、「風呂、食べる、寝る」が至福の時間ですね。
──目指す俳優像を教えてください。
藤原竜也さんや小栗旬さんのようなカメレオン俳優になることです。そして、(所属事務所である)吉本興業の看板俳優になって、ゆくゆくは国民的俳優になりたいです。
──夢は大きく!ですね。最後に、ドラマを見てくださっている方、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
僕は半年前まで就活をしていた大学生で、人生何が起こるかわからないというのが現在の素直な心境です。僕の座右の銘は「失敗が後々の成功につながる」という言葉で、これを胸に日々生きているんですが、たとえ失敗したとしても、それが後々の成功につながると思えば何事にもポジティブになれると思うんです。
『その女、ジルバ』に登場する人たちも、何かしら心に傷を負いながらも強く生きている。元気をもらえるとても素敵なドラマなので、たくさんの方に見ていただきたいですし、何かしらの原動力となればうれしいです。JUZOのことも最後まで応援してください。よろしくお願いします。
オトナの土ドラ『その女、ジルバ』毎週土曜日23時40分から放送中
撮影:河井彩美